個人事業主の履歴書の書き方|企業にアピールできるスキルや経験も解説

最終更新日:2025年03月07日

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この記事のまとめ

  • 個人事業主の履歴書の書き方は開業届の提出有無や働き方によって異なり、活動開始、開業、廃業、設立、解散などを適切に使い分ける必要がある
  • 個人事業主は、経営者としての経験、幅広い業務への対応力、判断力と実行力などをアピールポイントとして履歴書に記載できる
  • 企業側は個人事業主の廃業・転職理由や組織への適応力を懸念する場合があるため、履歴書でそれらを払拭できる内容を盛り込むことが重要である

個人事業主の中には、転職活動で使用する履歴書に職歴をどのように記載すべきか迷う人もいるでしょう。個人事業主の履歴書の書き方は、働き方により異なります。また、転職活動中の段階で個人事業を継続しているかどうかも重要なポイントです。

本記事では、働き方別に個人事業主の履歴書の書き方を紹介します。アピールできるスキル・経験や書く際の注意点も解説するので、あわせて参考にしてください。

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個人事業主の履歴書の書き方【パターン別】

記事の最初に、個人事業主のパターン別に履歴書の書き方を紹介します。

開業届を提出していないパターン

開業届とは、長期にわたって利益を出す事業を始める人が提出する書類です。しかし、提出しなくても罰則が科されるわけではありません。開業届を提出せず個人事業主として活動している人もいるようです。

そのようなケースでは、履歴書に個人事業主を始めた時期に「活動開始」と記します。活動を辞めた時期には「活動停止」と書いてください。

例:
2006年4月 フリーランスのエンジニアとしてゲームアプリを開発する活動を開始
2016年3月 一身上の都合により活動を停止

受注実績として、活動内容は具体的に記しましょう。

開業届を出したパターン

開業届を提出して働いていたなら、「屋号」と「開業」を組み合わせて記します。廃業届を提出した場合は、「屋号」+「廃業」が適当です。

例:
2007年2月 個人事業主として〇〇開業(イラスト制作を受注、主な取引先〇社)
2021年8月 〇〇廃業

業務内容や取引先についても記載しておきましょう。

開業届の書き方については、「個人事業主が出す開業届とは?書き方や提出するメリットなども解説」の記事でも詳しく解説しています。

自営業のパターン

自営業として家業に従事した場合、法人化して従業員として働いていたのであれば、通常の会社員と同じ書き方で構いません。

採用された時期に「入社」、仕事を辞めた時期に「退社」「退職」と記します。また、家族従事者として手伝っていたときは、「家業の〇〇に従事」という書き方が適切です。

例:
2020年5月 家業である漁業に従事
2023年2月 一身上の都合により退職

「経理担当として帳簿の入力を担う」「営業を担当し販路の開拓に努める」など、実際に担っている業務内容を簡潔に添えると良いでしょう。

フリーランスと自営業の違いについては、「フリーランスと自営業の違いとは?それぞれのメリットも解説」の記事でも役立つ情報を紹介しています。

起業したパターン

経営者の立場にあるときは、起業した時期に「社名」+「設立」と記します。廃業した時期には「社名」+「解散」と記載してください。今後廃業する予定があるときは、「解散予定」が適当です。

例:
2015年6月 株式会社〇〇設立(デザイン事務所を運営、従業員26名)
2023年5月 株式会社〇〇解散

業務内容や規模が分かる簡潔な説明のほか、主な取引先を挙げると良いでしょう。

起業のメリットについては、「個人事業主として起業するメリットは?開業に必要な手続きも解説」の記事もチェックしてみてください。

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個人事業主が履歴書を必要とする場面

ここでは、個人事業主が履歴書を必要とする3つの場面を紹介します。

企業への就職・転職活動をするとき

正社員として企業に就職したり転職したりするときに履歴書が必要です。個人事業主時代に身につけた専門的な知識は、就職や転職で有利に働きます。履歴書・職務履歴書で積極的にアピールすると良いでしょう。

個人事業主の活動を継続しつつ、副業やアルバイトを始めるときにも履歴書が必要です。副業や兼業により収支のバランスをとっている人も少なくありません。

業務委託の契約をするとき

業務委託契約において履歴書を求められることがあります。案件発注にあたって履歴書提出を条件とするクライアントもいるからです。

長期契約の案件では、履歴書や顔合わせで慎重に選考する企業もあります。こうした案件は単発案件より安定した収益につながるため、積極的に応募すると良いでしょう。

フリーランスエージェントに登録するとき

フリーランスエージェントに登録する際にも履歴書の提出が必要です。エージェントとは、フリーランス本人に代わって案件獲得から契約までを代行するサービスです。企業とフリーランスの仲介役を務め、それぞれのニーズを聞き出してマッチングを図ります。

エージェント登録すれば、営業に時間や労力を割くことなく企業へのアピールが可能です。

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個人事業主が履歴書でアピールできるポイント

個人事業主の職歴には、企業の採用担当者にとって魅力的に映るポイントが多くあります。具体的にどのような点がアピールポイントになるのか見ていきましょう。

経営者としての経験

個人事業主は、いうまでもなく事業を運営する経営者です。そのため、事業継続のための視点やスキルを獲得しています。市場の動向をキャッチし、時勢を読み、それぞれの局面において柔軟に対応していく力は、被雇用の立場ではなかなか身につかないでしょう。

また、1つの事業に対して全責任を負うのも貴重な経験です。資金繰りの大変さやリスクに備える重要さについても、実際に経験して理解しているでしょう。このような人材は、企業にとって心強い存在です。

対応できる業務の幅

幅広い業務に対応できる人材は、採用後の活躍をイメージしやすいといえます。

小規模経営の個人事業主であれば、案件受注のための営業から取引先との契約、納品まで、一連の流れを詳細に把握しているでしょう。帳簿付けや問い合わせ対応など、細々した業務を自分でやっている人も少なくありません。

これは、業務が細分化されている企業勤めの立場ではなかなか経験できないことです。企業側の期待値も高くなるでしょう。

判断力と実行力

指示を待つのではなく、自身で判断し実行する力は企業側にとって魅力的に映ります。与えられた業務を受動的にこなすのではなく、業務の意義を自分なりに解釈した上で動ける人材であれば、企業も積極的に採用するでしょう。

個人事業主を経験した人はあらゆる局面において自身が選択し、実際に判断を下してきたはずです。そうした経験を履歴書でアピールできれば、企業の目に留まりやすくなります。

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企業側が個人事業主を採用する上で気になること

多くの企業が個人事業主としての経歴を好意的に受け止めるでしょう。一方で、懸念する点もあります。ここでは、採用担当者が気にするポイントを2つ挙げて解説します。

廃業・転職の理由

採用する際、廃業や転職の理由を気にする担当者は多いと考えられます。取引先や顧客との揉め事が原因だったなら、採用後も人間関係で何らかのトラブルを起こすのではないかと懸念するでしょう。

また、予算管理やリスクヘッジといったビジネススキル不足が原因であれば、業務を任せることを不安に思う可能性もあります。

ネガティブな出来事が原因で廃業したとしても、履歴書にそのまま書くことは避けましょう。マイナスな印象を打ち消すためにも、意欲的な姿勢が伝わるよう書き方を工夫してください。

組織になじめるか

個人事業主としての職歴のみが記入された履歴書だと、組織での立ち回りを不安に思われる可能性があります。

たとえば、円滑なコミュニケーションがとれるかどうかは組織で働く上で特に重視されます。共同でプロジェクトを遂行するためには、規則の遵守や他部署との連携、上層部への報告などができるかも重要なポイントです。

履歴書でチームワークへの理解や関心を示せば、企業側の不安を払拭できるでしょう。

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履歴書を書く際の注意点

履歴書を書くときには、いくつかの注意点があります。ここでは、3つのポイントを見ていきましょう。

「現在に至る」と「以上」を使い分ける

職歴の締めくくりとして、「現在に至る」「以上」などの書き方があります。これは、上記の職歴が現在も継続しているかどうかを表すものです。そのため、現在の状況によって書き方が異なります。

記入する段階で職歴に記した職業を継続しているのであれば、「現在に至る」と「以上」の両方を記します。離職しているのであれば、「以上」のみで構いません。「現在に至る」の書き方は頭揃え、「以上」は尻揃えが基本です。

二重線で訂正する

履歴書では修正液やテープは使いません。書き損じがあったときは二重線で訂正し、上から訂正印を押します。

丁寧さや正確性、意欲などを相手にアピールしたいときは、訂正箇所のない履歴書を準備してください。書き損じたら、新しく作成し直しましょう。

不安な人は記入前に下書きをし、内容を確認するのがおすすめです。予め複数枚の履歴書を準備しておくとより安心です。

基本ルールを遵守する

履歴書の基本的なルールを守って書くことも重要です。たとえば、西暦と和暦の混在は避けるようにします。混在していると統一感に欠け、伝わりづらい履歴書になります。どちらを使うかは任意ですが、一方に揃えるようにしましょう。

また、手書きで記入する場合、万年筆やマーカーは使いません。黒のボールペンを準備しましょう。パソコン入力で作成する場合も、フォントカラーは黒で統一します。全体でフォントを統一し、数字はアラビア数字を使ってください。

また、提出先が指定した用紙と同じものを準備しているか、コピーではなく記入した原本を使用しているかなども確認したいポイントです。

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まとめ

個人事業主の履歴書は、働き方によって書き方が異なります。「開業届を出さずに(または出して)活動している」「家業に従事している」「起業している」など、働き方に応じた書き方を確認しましょう。

また、個人事業主が企業にアピールできるポイントは多くあります。事業主だからこそ得られたスキルについても積極的に書くと良いでしょう。

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