PMの資格の種類やおすすめは?難易度や勉強時間も併せて紹介

最終更新日:2025年03月12日

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この記事のまとめ

  • プロジェクトマネージャーとして働くために資格は必須ではないが、取得することでスキルアップやキャリアアップが見込めるなどのメリットがある
  • PMにおすすめの資格として、プロジェクトマネージャ試験、PMP資格、PMOスペシャリスト認定資格などがある
  • 資格取得により体系的な知識の習得、スキルの客観的な証明、キャリアアップや収入アップなどが期待できる

プロジェクトマネージャーとして仕事をする際、資格は必要ありません。ただし、資格を取得するメリットは存在します。自らのスキルアップやキャリアアップにつながるなどです。

本記事では、プロジェクトマネージャーを目指す人におすすめの資格を紹介します。資格取得の難易度も併せて紹介するので、プロジェクトマネージャーに興味がある方はぜひ参考にしてください。

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プロジェクトマネージャー(PM)とは?

プロジェクトマネージャー(PM)は、企業や組織、官公庁などにおけるプロジェクトの責任者です。IT業界においては、プログラマーやシステムエンジニア(SE)などのキャリアアップ先となっています。

プロジェクトマネージャーとして働くには、それまでのキャリアで多くのプロジェクトに関わった経験や知識、そして技術が必要です。プロジェクト全体をまとめる責任者として、顧客に対してソリューションの提案や折衝をする場合もあります。

スキルや年収については、「PMとはどのような仕事?必要なスキルや年収について紹介」の記事でもまとめているので興味のある方はご覧ください。

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PMに活かすためのおすすめ資格を3つご紹介

プロジェクトマネージャーとして働くためには、プロジェクトを遂行するための幅広い知識や技術が必要です。ここでは、プロジェクトマネージャーのスキルを身につける上でおすすめの資格を紹介します。

プロジェクトマネージャ試験

プロジェクトマネージャ試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する試験です。プロジェクトで日々刻々と変化する状況を的確に捉え、顧客や経営層からの要求に柔軟に対応し、プロジェクトを成功に導く人材にぴったりの試験といえます。

プロジェクトマネージャは国家資格として認定されるため、資格を取得するとスキルのアピールに活用できるでしょう。

プロジェクトマネージャ試験の合格率は毎年12%から15%程度で推移しており、難易度は高めです。年に1回、秋期(10月)に実施されています。

問題形式

プロジェクトマネージャ試験には4つの試験があります。

「午前1」は多肢選択式問題で、四肢択一で回答します。出題数と解答数はともに30問です。「午前2」も同様に多肢選択式問題で、四肢択一で解答します。出題数と解答数はともに25問です。

「午後1」は記述式で解答します。出題数は3問、解答数は2問です。最後の「午後2」は論述式で解答します。出題数は2問で、解答数は1問です。

詳細情報

プロジェクトマネージャ試験は1日で終了しますが、試験時間は合計すると300分に及びます。各試験の試験時間を以下にまとめました。

  • 「午前1」9時30分~10時20分(50分)
  • 「午前2」10時50分~11時30分(40分)
  • 「午後1」12時30分~14時(90分)
  • 「午後2」14時30分~16時30分(120分)

受験料は税込7,500円で、全国の会場で受験可能です。例年、願書の受付は7月中に締め切られ、10月に試験が実施されます。2023年度の試験は10月8日(日)に開催されました。合格発表は12月です。

P2M試験

P2Mは、特定非営利活動法人日本プロジェクトマネジメント協会(PMAJ)が実施しています。

4つの試験があり、それぞれ受験資格と取得できる資格が異なります。難易度が最も低いプロジェクトマネジメント・コーディネーター(PMC)を受験後、段階的に高難度の資格に挑戦していくのが一般的です。

合格率は平均して約70%ですが、ここ数年の合格率は下降傾向にあります。

問題形式

試験はPMAJが発行している『改訂3版プログラム&プロジェクトマネジメント標準ガイドブック(改訂3版P2M) 』に準拠して出題されます。ただし、同書はテキストではなくガイドブックです。同書以外からの出題も含まれるので注意しましょう。

PMC資格試験」はCBT形式で行われ、50問の問題を四肢択一で解答します。主に改訂3版P2Mに記載されている、プロジェクトマネジメントコアに関する知識が問われる試験です。

PMSプログラム試験」はCBT形式で行われ、50問の問題を四肢択一で解答します。主に改訂3版P2Mに記載されている、プログラムマネジメントに関する知識が問われます。

PMS資格試験」はCBT形式で行われ、100問の問題を四肢択一で解答します。主に改訂3版P2Mに記載されている、プロジェクト及びプログラムマネジメントに関する知識が問われる試験です。

PMR資格試験」の試験は一次と二次に分かれています。一次試験は論述・面談、二次試験はモジュール・面談です。プロジェクトマネジャーが向き合う課題に対し、P2Mの実践的活用力が審査されるのが特徴です。

詳細情報

各試験の試験時間は以下のとおりです。

  • 試験時間
     PMC資格試験:75分
     PMSプログラム試験:75分
     PMS資格試験:150分

  • 受験料
     PMC資格試験:税込17,050円
     PMSプログラム試験:税込22,550円
     PMS資格試験:税込39,270円

PMS資格試験とPMSプログラム試験は、CBT方式で行われます。

PMP資格

PMP資格は、米国PMI(Project Management Institute)が認定する、プロジェクトマネジメントの国際資格です。プロジェクトマネージャーにおけるスタンダードな国際資格として、広く認知されています。

海外ではプロジェクトの発注に際し、PMP資格保持が条件とされるケースもあるようです。国内の試験はPMI日本支部が実施しており、合格率は非公表ですが約60%程度といわれています。また、PMP資格取得後は資格保持継続のため3年ごとの更新が必要です。

問題形式

PMP資格試験はコンピュータを使ったCBT方式で行われます。

四肢択一問題が180問出題されますが、そのうちの5問は合否とは無関係です。残り175問のうち、60%以上正解すると合格です。近年は暗記だけで合格できないよう考える問題へとシフトしており、合格率は下降傾向とされます。

詳細情報

PMPの試験時間は3時間50分で、試験中10分間の休憩が認められています。

受験料はPMI会員と非会員で異なります。PMI会員は405ドルで、再受験は275ドルです。PMI非会員の場合は、555ドルで、再受験は375ドルです。

PMI会員は年会費や入会金などが必要ですが、受験及び再受験が割安になるメリットがあります。

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PMが取得を検討するべきその他の資格

プロジェクトマネージャーの業務は広範囲にわたり、多くの分野の知識が必要とされます。関連する資格の取得も検討しましょう。

PMOスペシャリスト認定資格

PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)は、プロジェクトマネージャーの業務サポートをする組織です。企業や組織内のプロジェクトマネジメントについて、ルールや手順を標準化します。

日本初のPMO専門資格であるPMOスペシャリスト認定資格(NPMO認定PMO-S)試験は、一般社団法人日本PMO協会が2月・6月・10月の年3回実施しています。PMOの業務で必要となる基本的な知識が証明される試験で、例年の合格率は約50%程度です。

PMOについては、「PMOとは?仕事内容や役割、導入するメリットなどをわかりやすく解説」の記事もチェックしてみてください。

ITストラテジスト試験

ITストラテジスト試験は情報処理推進機構(IPA)が実施する、経営とITを結びつけた戦略を立てることを目的とした人材に対する試験です。戦略の策定能力や、経営層に対して計画達成度をフィードバックできる能力が問われます。

ジャンルはコンサルタント系で、クライアントとの折衝やソリューション提案に活用できる資格です。毎年秋期(10月)に実施され、合格率は約15%となっています。

ITコーディネータ試験

ITコーディネータ試験は特定非営利活動法人ITコーディネータ協会が実施する資格試験です。経営者の立場からIT戦略を立案し、ITを用いた市場開拓や業務改善などを提案できるITコンサルタントを育成するために行われています。

経済産業省が推薦する民間資格であり、合格率は60%以上で難易度はやや低いといえます。6日間をかけて行われるケース研修の受講修了と、試験結果を合わせて資格取得が可能です。試験は年に2回、CBT方式で開催されます。

ITコーディネーターについては、「ITコーディネータ試験の難易度・合格率は?資格のメリットと勉強法を解説」の記事も参考にしてください。

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プロジェクトマネージャーになるためにはPM資格が必要?

結論としては、資格が無くてもプロジェクトマネージャーになれます。

プロジェクトの現場では資格よりも経験や知識、技術が重要視される傾向にあります。ただし、資格取得に向けた勉強は技術の向上やスキルの証明などのメリットをもたらします。

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PM資格取得で得られるメリットとは?

プロジェクトマネージャーの資格取得には多くのメリットがあります。ここからは、プロジェクトマネージャー関連の資格取得で得られる具体的なメリットを3つ紹介します。

体系的に学べるためスキルアップが可能

プロジェクトマネジメントを滞りなく遂行するには、数多くのスキルが求められます。たとえば、プロジェクトの成功に向けて多くのスタッフをまとめ上げるマネジメントスキルは言うまでもありません。

そのほか、開発に関する専門的な知識、問題を解決する能力、経営の知識も必要です。プロジェクトを大局的に俯瞰する力、クライアントとのコミュニケーションスキルも欠かせません。

これらのスキルを独学で習得するのは難しいでしょう。資格取得に向けた受験勉強により、必要となる知識を体系的に学べます。

スキルを客観的に証明できる

資格を持っていると、あなたが持つスキルを客観的にアピールできます。過去の成果を口頭や資料で説明するより、資格の保持を伝えた方が理解されやすいでしょう。

フリーランスのプロジェクトマネージャーとして自らを企業に売り込むときは、資格が大いに役立つ可能性があります。

キャリアアップや収入アップが見込める

企業や組織に属しているとき、資格取得が人事評価で有利になったり、資格手当がついたりすることがあります。転職をする際に有効なアピール材料にもなるでしょう。

プロジェクトマネージャーの求人では、資格保持を条件としているケースがあります。求職活動や仕事獲得の面で、資格を持たない競合相手より有利といえるでしょう。

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PM資格取得のための勉強方法や勉強時間

最後に、プロジェクトマネージャ試験を例として、合格に向けての勉強方法や勉強時間を紹介します。

独学で合格を目指す場合、少なくとも半年から1年以上の時間が必要となるでしょう。時間にすると250時間から300時間が必要と考えられます。

また、幅広い知識を独学で学ぶのは難易度が高いため、多くの受験者が何らかの講座を受講して合格を目指します。独学で学ぶよりも講座を受講する方が、時間的に効率が良いでしょう。

近年の試験問題は暗記で答えるものより、考えて答えるものが重視されます。IT分野は理系が有利と思われがちですが、論述式の試験も増えていて必ずしも理系が有利とはいえません。

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まとめ

プロジェクトマネージャーとして仕事をする場合、資格は必要ありません。重要なのは、プロジェクトに関わった経験や知識、技術力です。

一方で、プロジェクトマネージャー関連の資格には、スキルアップやキャリアアップなど多くのメリットが存在します。今後どのようなキャリアを積みたいかによって、資格を取得するべきかどうかが変わるでしょう。

これからのキャリアプランを考え、将来資格がどのようなメリットを自分にもたらすかをしっかりと考えてください。

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