最終更新日:2024年10月30日
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この記事のまとめ
プログラミング言語には200を超える種類があるとされ、それぞれ異なる個性を持っています。C言語とC++は、古くから使用されているプログラミング言語です。名前が似ているC言語とC++ですが、両言語には違いも多くあります。そこで本記事では、C言語とC++の特徴やできること、構造など、さまざまな違いについて紹介します。
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おすすめの案件を受け取るC言語とは、1972年にアメリカで開発、リリースされたコンパイル型のプログラミング言語です。コンパイルとは、プログラマーが作成したソースコードを機械が読み取れる言葉に変換することを指します。
C言語は50年以上の歴史があり汎用性も高いため、現在世界中で使用されています。B言語の後継版であることから、C言語と命名されました。
C言語を使ってできることは、「ロボットや組み込みの開発」「OSやソフトウェア、アプリの開発」の2つに大別されます。ロボットや組み込みの開発では、家電製品や産業機械、IoT機器などの組み込みソフトにC言語が使われています。家電製品や産業機械、IoT機器などはハードウェアで制御するため、コンパイル型で汎用性の高いC言語が適しているからです。
OSやソフトウェア、アプリの開発では、パソコンを動作させるOSの開発に使われています。メモリやCPUなどのパソコンの中核を担うシステムであるため、C言語を習得するとハードウェアに詳しくなるでしょう。
昔から使われているC言語は、現在でも汎用性の高いプログラミング言語として活用されています。人気もあるため、今後の需要も見込めそうです。ここからは、C言語の特徴を2つ紹介します。
コンパイルして利用するプログラミング言語は、インタプリタ方式の言語よりも処理速度が速いのが特徴です。インタプリタ方式とは、プログラマーが作成したソースコードを、機械が読み取れる言葉に解釈しながら実行する方式です。
C言語の処理速度は、その中でも圧倒的な実行速度を誇ります。C言語の実行速度が速い理由は、ソースコードを機械が読み取れる言葉に変換する分一つひとつ解釈しながら実行せずに済み、プログラムが軽量になるためです。
C言語はソフトウェア、スマートフォンアプリの開発だけではなく、IoTやAI、家電製品などの組み込み系のソフトウェアにも採用されています。組み込み系とは、家電製品や産業機器が仕様通りに作動するためのシステムを意味します。
システムの中枢部分の開発にC言語が採用されるのは、プログラムが軽量で処理スピードが速いためです。
汎用性の高いC言語ですが、すべてのソフトウェアに適しているわけではありません。また、習得のハードルも高いといわれているため、どの分野で活躍したいのかを決めたうえで学ぶことが大切です。
モノのインターネットと呼ばれるIoTや、AI(人工知脳)など、組み込み系の分野で仕事をしたいと考えている人は、C言語に向いています。C言語はシステムの中枢部分の開発に採用されているため、メモリやCPUなどハードウェアへの理解が深まります。
一方、Web系の仕事がしたい人には、C言語は向いていません。Web系の開発では、CSSやJavaScript、Rubyなどの言語が主流であるためです。また、習得のハードルが高いため、個人で簡単なプログラムを開発したい人にもC言語は向かないでしょう。
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おすすめの案件を受け取るC++(シープラスプラス)とは、1983年に開発、リリースされたプログラミング言語です。C言語に上位互換性を持たせた言語であるため、C言語に「+1」の意味を持つ「++」をつけた名称でリリースされ、「シープラプラ」や、「シープラ」とも呼ばれています。
C++はC言語を引き継ぎ、新たな機能が追加された言語であるため、C言語と互換性があります。そのため、C言語と同時に使用したり、C言語で書かれたプログラムをC++に移行したりすることが可能です。
C++を使ってできることは、「スマホアプリ」「業務システム」「Webアプリケーション」などの開発です。スマホアプリにはJava(Android)やSwift・Objective-C(iOS)が多く利用されますが、C++Builder(統合開発環境)を使えばC++でも開発可能です。
また、C++はゲームや一部のWebアプリケーションの開発にも用いられています。
C++はC言語を基に開発され、C言語と同様に人気の高いプログラミング言語です。ここからは、C++の特徴を4つ紹介します。
C++の大きな特徴は、C言語の長所や便利な機能を継承し、互換性が保たれるよう設計されている点です。C言語で実行するものはC++でも実行でき、C言語で作られたシステムは、C++に移行できます。
C++は、オブジェクト指向型のプログラミング言語です。オブジェクト指向型とは、システム全体を「オブジェクト(モノ)」の集合体として捕え、モノの作成と操作に分けて考える構造を指します。たとえば、システム全体が「家」であれば、部屋やキッチン、庭などがオブジェクトになります。
オブジェクトを取り入れたC++では機能の追加や改良されているため、C言語よりも開発効率が向上するのがポイントです。
C言語にはメモリやCPUなどのハードウェアの知識が重要になるため、習得難易度は高めです。すでにC言語を習得した人であっても、C++の習得には時間がかかる傾向にあります。
C++は、家電製品のマイコン用アプリや家庭用ゲーム機、計算プログラムなど幅広い分野で活用しているプログラミング言語です。特に活用されるのは、官公庁や金融業界で使われるシステムの開発においてです。
高負担で複雑なシステムであっても高速で実行できるため、アプリやゲームの開発にも採用されており、ブラウザやOSなどにもC++が使われています。
C++は、IoTやAIなどの組み込みエンジニアや家庭用ゲームのプログラマー、大規模な業務システムを開発したい人に向いています。
C++はOSやドライバなどの開発にも使われているプログラミング言語です。そのため、C言語と同様にハードウェアへの理解や、プログラムの基礎を学びたい人にも適しています。
すでに述べたとおり、C++Builder(統合開発環境)を使えば、C++で一部のWebアプリケーションの開発が可能です。ただし、Web系の仕事がしたい人に向いているとはいえません。また、言語の習得が比較的難しいため、プログラミング初心者にも不向きだといえるでしょう。
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おすすめの案件を受け取るC言語の機能にオブジェクト指向を組み込んで拡張させたC++ですが、オブジェクト指向の有無以外にも違いがあります。ここからは、C言語とC++の違いを6つ紹介します。
クラスとは、プログラムの中でオブジェクトを作る仕組みを指し、クラスから作られたオブジェクトを「インスタンス」と呼びます。たとえば、クラスが「車」だとすると、インスタンス(オブジェクト)は「スポーツカー」「トラック」「救急車」などです。
C言語には「struct」と呼ばれる機能があり、データ構造の定義をするために使われています。C++では「struct」を基に新たに「class(クラス)」の機能が追加され、関数の定義を行い構造体と関数を一度に管理できるようになりました。
キャストとは、オブジェクトやデータ型を、別の型に変換することを指します。キャストの例としては、演算や代入の際に利用したり、double型の変数やlong型の変数を変換したりすることなどが挙げられるでしょう。
C言語とC++ではキャストの実装が異なるため、C言語のキャストを使ったコードがC++のコンパイラでエラー(警告)になる場合があります。エラーになる原因は、C++の互換性がC言語のキャスト(暗黙的キャスト)を無視するためです。明示的キャストを使用するとエラーが防げます。
C言語とC++は、共に習得が難しいといわれるプログラミング言語です。C言語は機械が理解できる文字に近い言語構造であるため、他のプログラミング言語よりも難しいとされています。
C++は、C言語にオブジェクト指向やジェネリックプログラミングなどが拡張されているため、さらに複雑な言語構造になるのが特徴です。プログラミング言語を初めて学ぶ人はもちろん、C言語を習得している人でも、C++を習得するには時間がかかる傾向にあります。
C言語は例外処理ができせんが、C++は可能です。例外処理とは、プログラムの実行時にエラーが発生した際、エラー発生用の処理をする仕組みを指します。
C言語でエラーが発生した際には、戻り値として特定の数値を設定することでエラーを検出します。一方、C++は例外処理ができるため、エラー検出に対する強みがあるといえます。
C言語とC++の大きな違いの一つは、オブジェクト指向の有無です。
C++は、C言語にオブジェクト指向の機能が拡張されたプログラミング言語です。C++はC言語のような開発もできるほか、C言語で開発していたものをC++の環境に移行させて利用することもできます。
C言語ではデータを入れる変数を使う際、double型やlong型などの型を決定します。
C++では、ジェネリックプログラミング(template)といわれる技術の使用が可能です。
ジェネリックプログラミングは、具体的なデータ型に依存せず、汎用的なコーディングでデータを処理できる技術です。
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おすすめの案件を受け取るC言語はコンパイル型のプログラミング言語で、家電製品や産業機械、IoT機器などの組み込みソフトや、OSの開発に使われています。C++は、C言語にオブジェクト指向を組み込んだ拡張版であり、C言語とC++には互換性があります。
C言語とC++には異なる部分も多いため、習得の際には希望する業務内容に合った言語を選びましょう。
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最終更新日:2024年12月25日