JavaとJavaScriptの違いとは?それぞれの特徴と選び方を解説

a year ago

JavaとJavaScriptを同じものとして捉えている人は多いようです。この2つの言語は完全に異なるもののため、同じだと勘違いしたままでは学習が非効率になる可能性があります。また、本来実現したかったことも不可能になりかねません。そこで本記事では、JavaとJavaScriptそれぞれの特徴から学習方法、選び方まで解説します。

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JavaとJavaScriptの特徴

JavaとJavaScriptは似た名前を持っていますが、プログラミング言語としては別物です。それぞれの言語の特徴を把握し、違いを明確にしましょう。

Javaの特徴

Javaは世界でも人気の言語です。日本でも、大規模なプロジェクトにはJavaが多く使われています。JVM(Java仮想マシン)が動く環境であればどのコンピュータでも使えるのが、人気の理由です。

Javaが動く条件として、WindowsやMac、LinuxなどOSの環境は関係ありません。ただし、ソースコードをJVMで実行できる形に変換する「コンパイル」と呼ばれる作業は必要です。

JavaScriptの特徴

1990年代、Webサイトを作る技術に革命が起こりました。それは、JavaScriptの誕生です。

JavaScriptはWebサイトに動きをつけることが目的で開発された、ブラウザ上で動作させられる唯一のプログラミング言語です。それまでのWebサイトは動きをつけられず、1つのページの見た目を一部変更するだけでもページ全体を読み込む必要がありました。

JavaScriptの登場で、ページ全体を読み込むことなく、ページの一部を変更したり動きをつけたりできるようになったのです。その後、JQueryをはじめとするライブラリも次々と登場し、Vue.jsReactなどのフレームワークも開発されました。

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JavaとJavaScriptの5つの違い

ここでは、JavaとJavaScriptの主な違いを5つ解説します。

開発会社の違い

Javaは、Sun Microsystems社が開発したプログラミング言語です。その後Oracle社に買収され、以降は同社が開発・アップデートをしています。一方、JavaScriptを開発した企業はNetscape Communications社です。

使用分野の違い

Javaが使用される分野は、主に業務システムやアプリ、Webサービスなどの開発です。小規模から大規模まで、さまざまなプロジェクトで使われます。

Java Scriptは、主にWebページの制作やアプリの「フロントエンド」開発に用いられるのが一般的です。Webページやアプリ画面に動きをつける、ブラウザ上で色を変えるなどの目的で使用されます。
文法の違い
言語が異なれば、文法も異なります。

Javaの文法は、最初にデータ型を固定して使う「静的型付け」方式です。この方式は型の整合性チェックが不要なため、実行時の処理速度が高まります。

JavaScriptの文法は、データ型を都度変更できる「動的型付け」方式です。この方式では、実行時に型の整合性チェックをするため、処理速度が遅くなります。一方で、型を意識しなくて済むため、直感的にコードを書けるのはメリットです。

目的の違い

Javaは、一度プログラムを構築すればどの環境でも動作することを目的に開発されました。それを実現するのが、前述したJVMと呼ばれるJava仮想マシンです。コンパイルさえできれば、使用しているOSに関係なくプログラムを動かせます。

JavaScriptは開発の容易さ、素早さ、手軽さを重視して開発された言語です。開発環境の構築も比較的簡単で、初心者でも理解しやすいのが特徴といえます。

難易度の違い

Javaは汎用性が高いため、あらゆる場面で応用がきく言語とされます。ただ、覚えることが多く、初心者にとっては難易度が高めです。

JavaScriptは文法がシンプルで、開発環境の構築も比較的簡単なため、難易度はそれほど高くないとされます。

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Javaが活躍する場面

Javaの魅力は汎用性の高さです。そのようなJavaが使用される主な場面を3つご紹介します。

システムの開発

Javaは、セキュリティの面でも安全性の高い言語です。その特性により、金融機関の取引システムや運送会社の配送システムなど「業務システム」の開発に多く用いられています。その他、「組み込み系」と呼ばれる家電や自動車のシステム開発にも使用されるようです。

アプリケーションの開発

Javaはアプリケーション開発にも使用されます。アプリケーションの分野は主に、Androidアプリとデスクトップアプリです。Androidアプリの開発はJava以外でも可能ですが、JavaはどのようなジャンルのAndroidアプリでも開発できるため、多く使用されています。

また、開発にJavaが使用されたデスクトップアプリには、無料ブラウザとして多くのユーザーを持つ「Firefox」や統合開発環境の「Eclipse」などがあります。

Webサービスの開発

身近なWebサービスであるTwitterや楽天市場にもJavaが使用されています。

Twitterは、初期の段階ではRubyで開発されていました。その後、ユーザーの増加でシステムが負荷に耐えきれず、動作が遅くなってしまったためにJavaでの開発に変更しました。

このように、Javaは大規模なプロジェクトに必要な動作スピードや汎用性の高さ、セキュリティの堅牢性を持つため、Webサービスの開発にも向いています。

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JavaScriptが活躍する場面

ここからは、JavaScriptが利用される代表的な場面を3つ紹介します。

Webサイトの制作

JavaScriptがよく使われる場面は、Webサイトの制作です。Webサイトはテキストを書き込むHTMLと、そのテキストを装飾するCSSで作成されます。
そのWebサイト画面に動きや変化を与える目的で使用されるのが、JavaScriptです。

たとえば、画面をスクロールした時に左右から画像がフェードインするようにしたり、簡単なアニメーションを追加したりといったことが挙げられるでしょう。マウスの移動やクリック、スクロールなど、ユーザーの操作に対して処理をプログラムできます。

非同期通信の実現

非同期通信が必要な場面でも、JavaScriptは多く使われます。非同期通信とは、Webサイトのページを読み込まなくても表示されている内容を更新できる技術です。
たとえば、会社の紹介サイトで所在地の説明にGoogleマップが使われている場面をよく見かけます。Webサイトに埋め込まれているGoogleマップを動かすことはできますが、その時にページの読み込みは行われていません。

JavaScriptが開発されるまでは、マップを動かすたびにページを読み込むのに時間がかかっていました。JavaScriptが開発された今では、マップ移動でストレスを感じるユーザーは少数でしょう。

スマートフォンアプリの開発

スマートフォンアプリの開発も、JavaScriptで行うケースが増えつつあります。JavaScriptは、動的サイトの作成やアプリの操作画面などの「フロントエンド」に使用される場面がほとんどでした。

そのようなJavaScriptも、近年では「サーバーサイド」の開発にも使用される場面が増えています。サーバーサイドとは、データベースの操作をするためのプログラムです。

React Native」や「Appcelerator」の登場で、JavaScriptでもデータベースの操作が可能となり、スマートフォンアプリの開発にも使用できるようになりました。ちなみに、React NativeはAndroid・iOSの両方に対応したアプリを開発できます。

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JavaとJavaScriptの勉強法

JavaとJavaScriptに限らず、プログラミング学習は独学かプログラミングスクールのどちらかが一般的です。ここでは、独学とプログラミングスクールの特徴を解説します。

書籍や学習サイトによる独学

独学では、書籍や学習サイト、ブログ記事を活用します。中でも書籍を使った学習は情報の確実性が高く、仕組みから理解できるよう初心者向けに書かれたものも多いのがメリットです。

また、「Progate」や「ドットインストール」などの学習サイトを利用する方法もあります。これらの学習サイトは、ゲーム感覚で学べる上に、動画やイラストで解説されているので初心者でも理解しやすいのがメリットです。

独学のデメリットは、挫折しやすいこと。分からない点があっても質問できず、モチベーション低下につながりやすいのが理由です。

プログラミングスクールの利用

プログラミングスクールを利用する場合、分からない点があってもすぐに質問できる環境が整えられています。独学と比べて費用は高くなりますが、疑問点やエラーなどをすぐに解決できるため、モチベーションを維持しやすいのがメリットです。

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JavaとJavaScriptの選び方

プログラミング学習を始める際、言語は「何でも良い」とは限りません。ここでは、プログラミング言語の選び方を解説します。

システムやアプリ開発ならJava

将来、システムやアプリの開発に携わりたい人はJavaの学習がおすすめです。
システムやアプリの開発自体は、RubyやPythonなどの他言語でもできます。ただ、Javaは家電や携帯電話、業務システムなどの幅広い分野で使用されている上、大規模プロジェクトにも多く使用されています。需要も求人数も多いJavaを選択するのが得策でしょう。

Webサイト制作ならJavaScript

Webサイト制作をしたい人には、JavaScriptが向きます。JavaScriptは、現在のWebサイトにとって必要不可欠な存在です。JavaScriptが使用されていないWebサイトを見つけることの方が、難しいと言っても過言ではありません。

JavaScriptを学習すると、Webサイト制作だけではなく、アプリ開発のフロントエンド担当としても活躍できる可能性があります。

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まとめ

JavaとJavaScriptは、名前が似ているだけで中身は全く別の言語です。そのため、これらの言語が活躍する場面も大きく違います。プログラミング学習を始める際には、目的を決めてから言語を選択することが大切になるでしょう。

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