Javaフレームワークのトレンドまとめ|フレームワークの選び方も解説

8 months ago

「どのJavaフレームワークを選べば良いか分からない!」と迷っているフリーランスの方もいるでしょう。案件を獲得するには、Javaフレームワークの基本を押さえる必要があります。

この記事では、Spring FrameworkをはじめとしたJavaフレームワークを10種類紹介。メリットや選び方、案件例なども解説します。種類やトレンドを理解し、Javaエンジニアとしての今後の働き方に役立ててください。

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Javaフレームワークとは

Javaフレームワークとは、プログラミング言語Javaを使ってWebアプリケーション開発を行う際、より効率的に作業するために活用されるソフトウェアの土台です。

Javaは1995年に「Write once, run any where(一度書けばどこでも実行できる)」という便利さをコンセプトとしてリリースされて以来、多くのエンジニアたちから愛され、活用されてきました。

プログラミング言語の人気は流行に左右されやすいですが、歴史あるJavaの注目度は今でも高いのがポイントです。多様なシーンで活用できること、充実したフレームワークにより便利で素早い開発ができる環境があることが理由でしょう。

プログラミングにおけるフレームワークは「仕組み・枠組み」という意味です。特定のWebアプリケーションを開発するために必要なコード、またはプログラムの集まりを指します。

フレームワークの中に入っているのは、アプリケーション同士で連携するのに欠かせないAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)やテストツールなど。一般的に多くのアプリケーション開発で必須となるものです。

フレームワークとライブラリの違い

フレームワークと混同されがちなものにライブラリがあります。ライブラリは汎用性の高いコードをまとめたファイルや本棚のようなものです。

住宅で例えると、フレームワークが「あとは簡単な家具・家電をそろえるだけで住めるような建売住宅」であるのに対し、ライブラリは「ある程度できあがった材料を買ってきて、自分で完成させる住宅」であるといえます。

フレームワークもライブラリも使用しない場合は「素材の加工からすべて自分で行う家づくり」と同じで、完成するまでに長い時間がかかります。そのため多くの開発シーンで、フレームワークやライブラリを上手に活用できるエンジニアが求められる傾向にあります。

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Javaフレームワークを利用するメリットとデメリット

JavaフレームワークはWebアプリケーション開発になくてはならないものです。しかし、フレームワークにはメリットだけでなくデメリットもあります。Javaフレームワークを有効活用するために、メリット・デメリットの両方をしっかりと把握しましょう。

Javaフレームワークのメリット

Javaフレームワークを利用する大きなメリットは、Javaを使った開発を効率的に進められる点です。

今やJavaは企業の基幹システムからWebアプリケーションまで、あらゆるシーンで活用される定番のプログラミング言語だといえます。そんな定番言語を使った開発シーンで求められるのは、より深い知識と確かな技術、そして短期間での完成です。

Webアプリケーションの開発期間は、種類によりますが数ヶ月から1年程度は必要です。「こんなWebアプリケーションを作ろう」と思ってから実際にリリースできるまでには数ヶ月かかります。リリース時にはすでに流行に乗り遅れていた…ということもあるでしょう。

多額の費用をかけて開発したWebアプリケーションが流行に乗れず、利益も出なければ、企業にとって大きな痛手です。そのため、Webアプリケーションはできる限り早い完成を目指し、開発を行うことが求められます。そこで必須となるのがフレームワークです。

Javaはどんな環境下においても動作する言語であるため、Javaを使ったWebアプリケーション開発もそれに対応した複雑な作業が求められます。

どんなに複雑な記述が求められるWebアプリケーションでも、フレームワークを導入するだけで工程の何割かを達成でき、開発効率を大幅に上げることが可能です。記述方法も統一できるため、後々のメンテナンスが楽になるメリットもあります。

Javaフレームワークのデメリット

Javaフレームワークのデメリットは、使い方から勉強しなくてはならないこと、そしてプログラミングの自由度が低くなってしまうことです。フレームワークについての知識や使い方を学ばなければ、利用は難しいでしょう。

フレームワークは建売住宅のようなもののため、自由度が低いと感じることもあります。場合によっては、フレームワーク自体に脆弱性がある可能性も。フレームワーク選びは慎重に行うことが大切です。

頼り過ぎに注意

Javaエンジニアとして長く活動していると、難易度の高い問題にぶつかることもあるでしょう。その際にフレームワークを使えば、難なくクリアできる可能性もあります。しかし、フレームワーク頼みになるので、身につく知識や技術は乏しくなります。

Javaに限らずエンジニアに求められるのは、その言語に関する深い知識と上手く活用できる技術、そして確実に業務を遂行してくれるという信頼です。実務経験はそれを表す指標であるといえます。

最初からフレームワークに頼りすぎていると、「実務経験は長いができることは多くない」Javaエンジニアになってしまう恐れがあるため要注意です。

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Javaフレームワークのトレンドとおすすめ10選

プログラミング言語の流行が時代に合わせて変わるように、Webアプリケーションの枠組みとなるフレームワークにも流行やトレンドが存在します。シェアの大きいJavaフレームワークを使いこなせれば幅広い案件に参画できるため、トレンドチェックは欠かさないようにしましょう。

ここでは、Javaフレームワークの中でも注目度と人気が高いものを4つ紹介します。特徴を比較し、自身の得意分野に合ったものや開発の目的に合ったもの、ニーズが高く将来性のあるものなどをチェックしましょう。

Spring Framework

Javaのアプリケーションフレームワークとして現在人気の高いのが、デファクトスタンダード(市場競争による実質的な標準)ともいわれているSpring Frameworkです。DI(Dependency Injection)とAOP (Aspect Oriented Programming)があり、開発をより便利かつ効率的にする仕組みが整っています。

Javaエンジニア案件では、Spring Frameworkの使用経験を条件にしているものが少なくありません。Javaエンジニアになるなら、チェックしておいて損はないフレームワークです。

Jakarta EE

2018年にJava EEから名称変更したJakarta EEは、企業向けの大規模システム開発を便利にするフレームワークです。特徴として、SDKと呼ばれるソフトウェア開発キットが含まれていることが挙げられます。

利用する場合は、基本的な機能のみを持つスタンダード版・Java SEが必要です。同じJavaプラットフォームとしては組み込み開発向けのJava MEもあり、用途に合わせて活用しやすいというメリットがあります。

主にECサイトやSNS、銀行のシステムといった安定感と確実性が求められる開発に使われています。今後も安定的に需要があるでしょう。

Play Framework

2010年頃から大きくトレンド入りしたフレームワークに、Play Frameworkがあります。スピード感のある開発に適しているJavaフレームワークで、Scalaでの利用も可能です。

Play Frameworkの大きな特徴は、MVCという効率的なアプリケーション開発モデルを採用していることです。高速な開発が可能で、使いこなせればJavaエンジニアとして多くの案件に携われる可能性があります。

Quarkus

2019年に公開されたQuarkusは、公開後一気に人気を集めたフレームワークです。近年のサーバーレス化に対応できるように開発されており、現在も高い人気を維持しています。

命令型コードとリアクティブ型コードを組み合わせて使えるのが特徴です。使いやすさはそのままに、便利で無駄のない開発を可能にしています。公開されてから順調にシェアを伸ばしているため、ぜひチェックしておきましょう。

JavaServer Faces

JavaServer Faces(JSF)は、ユーザーインターフェイスを簡単に作成できるフレームワークです。

後ほどご紹介するStruts(ストラッツ)と同様のMVCモデルを採用しており、開発チームとデザインチームで分業できるという特徴があります。また、JavaEEに含まれるフレームワークであることから、新たにライブラリをプロジェクトに追加する必要がありません。

Apache Wicket

Apache Wicketは、2005年にUI層に特化して開発されたアプリケーションフレームワークです。

簡単なweb.xml以外の設定ファイルが不要で、ほとんどの場合HTMLとJavaのコードのみでWebアプリケーションが作成できます。作業に使用する言語を減らし、作業を単純化できるのがメリットです。

uper Agile Struts

2001年に初期バージョンが公開されたSuper Agile Strutsは、Javaで特に有名なフレームワークでしょう。

初期バージョンとして2001年に公開されたSuper Agile Strutsは、MVCモデルに基づいて作られたフレームワークです。当時は多くの企業が利用していたものの、開発時期が古いことから脆弱性が発見されています。

フレームワークにおいて脆弱性は大きな欠点です。Super Agile Strutsを使う際は、「Struts1」ではなく現在リリースされている「Struts2」を使いましょう。

Spark Framework

Spark Frameworkも人気の高いフレームワークの一つです。その特徴として、シンプルな構成で作られた軽量なマイクロフレームワークであることが挙げられます。迅速なシステム開発ができるため、多くの企業が利用しているようです。

ただし、必要最低限の機能しか実装されていないのはデメリットです。迅速なシステム開発はできるものの、大規模なプロジェクトには不向きです。

intra-mart

intra-martもJavaのフレームワークの一種です。

特徴として、ローコード開発という専門的なプログラミングの知識がなくても、簡単な知識さえあれば誰でも改変できるシステムが挙げられます。少し勉強すれば誰でもintra-martを使えるようになるため、迅速に現場に導入でき、変化に対応しやすいのもメリットです。

Hibernate

Hibernateは、Javaプログラミングに必要なO/Rマッピング(オブジェクト関係マッピング)ライブラリです。

Hidernateの特徴は、シンプルに設計されていること。また、HQL(Hibernate Query Language)というクエリ言語を提供しており、特定のデータベースに依存していないのも特筆されます。多様なデータベースに対応できるのがメリットです。

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最適なJavaフレームワークの選び方

アプリケーションの内容、連携したいサービスに合わせてフレームワークを選ぶのが一般的です。

注意したいのは、フレームワークはWebアプリケーション開発を便利にするためのサポートツールに過ぎない、ということです。多くのフレームワークがある中で、「このWebアプリケーションには必ずこのフレームワークを使わなければならない」といった決まりはありません。

世の中は常に新しいWebアプリケーションを求めているため、しっかりと成果が出るのであれば、自身の経験に基づいて斬新な組み合わせを試してみるのもありでしょう。

しかし、クライアントワークの場合は、小さな不具合や適切でない組み合わせが大きな損失を生み、企業に多大な損害を与えてしまう場合もあります。正しいフレームワーク選びの感覚はきちんと身につけておくのが得策です。

フレームワークは将来性のあるものを選ぼう

フレームワークもプログラミング言語も、時代に合わせた流行があったりバージョンアップがあったりと、非常に目まぐるしく変化します。やや古いフレームワークも目的のサービスに適していれば活用して良いのですが、将来性を考えることも必要です。

マイナーなものであれば、サービスやサポートが終了する可能性がゼロではありません。数年後はサポートできるエンジニア自体が不足している、ということも考えられます。

将来的に使えないフレームワークを選ぶと、困るのはクライアントです。エンジニアは何よりも先を見据えて開発を行うことが大切なので、導入メリットが将来的にも続くフレームワークを選んでください。

Javaフレームワークの身につけやすさと費用

プログラミング言語と同じように、フレームワークにも習得難易度の違いがあります。日本語による説明が充実していないフレームワークは、比較的学びにくいでしょう。

トレンドに左右されやすいフレームワークは特に、短期間で学びすぐに活用し、経験を積んでいくことが大切です。初心者の場合は、より多くの人が使っている人気のフレームワークを学ぶことから始めると良いでしょう。

ある程度フレームワークを活用できるようになったら、中級編の選び方を実践しましょう。より効率的に開発を行えるものを選んだり、フリーランスとしての活動を視野に入れたとき、案件獲得が容易になるものを選んだりするのがおすすめです。

また、どんなに人気が高いフレームワークでも最初から難易度の高いものや、費用がかかるものは選ばないのも大切です。最初は比較的簡単に身につく学習コストの低いものからチャレンジし、基礎がしっかりと身についてからレベルの高いものへシフトしましょう。

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Javaの現状の需要と将来性

ここからは、Javaの将来性を現状の需要とともにご紹介します。

現在でもJavaは広く注目されている

現在Javaの注目度は高まっていると考えられるでしょう。求人サイトを見ても、Javaを使える人材は多く募集されているのが伺えます。

Javaが広く注目されている理由として、オブジェクト指向言語であることやセキュリティ性能が高いことが挙げられるでしょう。大規模開発に適しており、セキュリティ性も高いため、多くの企業で利用されています。

Javaは世界的に注目度が高く、需要がある

世界的に見ても、Javaは注目度と需要が高いプログラミング言語です。その理由としては、サーバーサイドでの需要が高いことが挙げられます。サーバーサイドで動作するアプリケーションは多く、中小企業から大企業まで幅広く使用されています。

これまで各国で実績を残している言語のため、突然使用されなくなるとは考えにくく、将来性は高いといえるでしょう。

相互作用のある言語が増えている

プログラミング言語は増え続けていますが、複数の言語がJavaと相互作用を持っています。組み合わせてできる動きが広がっているため、将来性が高いといえます。学習の際にJavaと互換性のある言語も覚えておくと、現場で担当できる作業の幅も広がるのがポイントです。

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Javaフレームワークのトレンドを押さえていろんな開発に参画しよう

Javaは大規模開発から小規模開発まで、幅広い開発で使用されるプログラミング言語です。そのため、携わる業界やジャンルも多種多様です。

案件によって人数や開発環境が大きく異なるJavaだからこそ、フレームワークによってある程度の統一性を持たせ、品質を安定させることが可能になります。フレームワークをしっかりと理解し活用すれば、より高いレベルの案件に参画できるようになるでしょう。

ただし、フレームワークの便利さに頼り切ってしまうことなく、Javaに関しての基礎的な学びを深めることが大切です。長く活躍できるJavaエンジニアになるため、努力を続けていきましょう。

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