最終更新日:2024年10月03日
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JavaScriptで仕事をするときに頻繁に名前があがるのが、Next.jsとReactです。とはいえ、両者の違いがよくわからない人もいるでしょう。
違いや業務に対する向きと不向きを把握すると、選択する基準がわかります。本記事ではNext.jsとReactの違いやできることを比較しながら解説するので、どちらを使うか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
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おすすめの案件を受け取るNext.jsとReactの名前は知っていても、どのような違いがあるかを知らない方もいるでしょう。ここでは、JavaScriptを用いた開発で導入できるNext.jsとReactの違いや特徴を解説します。
Next.jsとReactはそれぞれ、JavaScriptを用いたWebアプリケーションの作成に利用できるフレームワークとライブラリです。JavaScriptでの開発を便利にする点は同じですが、Next.jsとReactには以下の違いがあります。
Next.jsはReactをベースとするフレームワークで、Webアプリケーション開発の効率化が可能です。一方、ReactはUIを構築するためのライブラリで、アプリケーションに組み込みたい機能に応じたツールを呼び出せます。
Next.jsはJavaScriptを用いたWebアプリケーションの作成ができるフレームワークで、Reactをベースとしています。TwitchやByteDance、Uberなど世界の有名企業でもNext.jsが採用されてきました。
Next.jsでは、SSR(サーバーサイドレンダリング)とSSG(静的サイト生成)ができます。Reactで作成したアプリケーションの最初のロード時間や設定、調整にかかる時間の大幅な短縮、SEOの向上が可能です。
Next.jsは、ハイブリッドレンダリング機能や自動コード分割を備えている点が大きな特徴です。パフォーマンスに優れた高速なWebアプリケーションを短時間で作成できます。
また、画像の最適化やプレビューモード、ルーティング機能など、開発者向けのさまざまな効率化機能が備わっているのもポイント。APIドキュメントも優れており、フロントエンドの開発者に高い人気があります。
ReactはJavaScriptで利用できるソフトウェアで、旧Facebook社が開発しました。Reactはフレームワークではなく、UIの構築に役立つライブラリです。
Reactは、動的なUIを構築する際に有用です。Next.jsと同様に、Facebook・Instagram・Yahoo!などの有名サービスで採用されています。
Reactは、大規模なWebアプリケーション構築のために使用されるフロントエンドライブラリです。
Reactの大きな特徴は、変更したい部分だけを効率良く更新できる点です。コンポーネントベースのライブラリで、開発者がカスタマイズしやすいのも特徴の一つにあげられます。
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おすすめの案件を受け取るNext.jsでできるのは、主にSSRとSSGの2つの機能を提供することです。ここからは、SSRとSSGがどのようなものかを解説します。
Next.jsでは、SSR(Sever Side Rendering)への対応が可能です。クライアントが作成したリクエストデータをサーバー側で取得し、HTMLを生成したうえでクライアントに送信することをいいます。
サーバー側でHTMLを生成しておくと、コンテンツの初期表示が高速化します。コンテンツの表示速度が速いことは、SEOやOGPを向上させる要因の一つです。
SSRの機能により、ユーザー側の回線速度・デバイス性能などの環境に左右されることなく、配信速度を安定させられます。
SSRだけでなくSSG(Static Site Generation)への対応もできます。SSGはビルド時に静的なHTMLを生成し、再利用する方式です。クライアントのリクエストを受ける前にHTMLファイルを作成するため、SSRと比べてパフォーマンスが向上します。
ただし、ビルド後は動的な内容の変更が困難なので、高い頻度で更新するWebサイトには不向きです。コンテンツがあらかじめ決まっているWebサイトや問い合わせページのように、大幅な変更を加える必要のない箇所に向いています。
リクエストされるごとにサーバー側でAPIリクエストを実施し、DOMを生成してレスポンスします。
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おすすめの案件を受け取るReactでできるのは、主に仮想DOMによるレンダリング・SPAの生成・CSRの3つです。ここからは、3つの機能を解説します。
Reactには、仮想DOMと呼ばれるレンダリング機構があります。仮想DOMとは実際のDOMを複製したものです。仮想DOMに変更を適用し、Webアプリケーションに変更を反映します。
仮想DOMによるレンダリングは、変更を適用した仮想DOMと実際のDOMを比較し、違いのみをHTML上に改めて描画する仕組みです。違いのある部分だけが更新されるため、動作の円滑化と高速化を可能にします。
Reactでは、SPA(Single Page Application)の作成が可能です。SPAとはシングルページアプリケーションの略で、単一のWebページを読み込む構造をいいます。
初回のリクエストでページ全体を読み込み、その後は必要なデータのみを更新します。初回のページを表示した後の効率良く高速な動作が利点です。SPAはブラウザのページ遷移をせずにコンテンツの切り替えができるため、UXが大きく向上します。
Reactのレンダリング方法は、CSR(Client Side Rendering)です。クライアントからリクエストを受けると、ベースのHTMLとJavaScriptを配信します。その後、クライアント側のブラウザ上でJavaScriptがデータを取得し、レンダリングします。
すべての動作がクライアント側で処理されるため、開発者からすると実装や運用のしやすさが利点です。ただ、クライアント側でJavaScriptが実行されるため、初回の読み込みが遅く、ユーザーの回線速度に影響を受けます。
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おすすめの案件を受け取るNext.jsとReactは、目的や機能などの側面で違いがあります。複数の観点からNext.jsとReactを比較すると、違いをより詳細に理解できるでしょう。ここでは、Next.jsとReactを8つの観点で比較します。
Next.jsはReactがベースのフレームワークで、Webアプリケーションの作成が目的です。Next.jsはReactが持つすべての機能を備えていて、SSRやSSGなどの機能も充実しています。
一方、Reactはライブラリで、UIの構築を目的に使用するソフトウェアです。Reactでできることは、Next.jsと比べて限られています。備わっている機能が限られている分、Next.jsより軽量です。
Next.jsはReactがベースのソフトウェアで、使いこなすにはReactの理解が求められます。
Next.jsでは開発に必要なツールのインストールや設定がはじめに実施されます。Next.jsのロジックは使いやすく、コーディングもしやすいのが特徴です。
一方でReactは、設定を開発者自身で実施し、設定に必要なツールも自身で別途インストールする必要があります。
Next.jsはReactと比べてコミュニティの大きさで劣るものの、Next.jsを採用するReact開発者は多く、それに伴ってコミュニティも成長しています。加えて、Next.jsのドキュメントは充実しており、参考にしやすいサンプルが多数あります。
Reactは歴史が長く、大きなコミュニティがあってサポートを受けやすい点が特徴です。ただし、ReactのサンプルはNext.jsのサンプルに比べると、参考にしにくいものも少なからずあります。
Next.jsは、大規模なアプリケーションの開発に向いているソフトウェアです。パフォーマンスに優れたSEOに強いアプリケーションを開発できる機能が備わっています。
Reactは機能が限られているので、シングルページのアプリケーション開発に向いています。Next.jsのような拡張はできるものの、複雑化する可能性が高いでしょう。
Next.jsとReactはいずれも採用している開発者が多く存在します。そのため、開発ドキュメントを見つけやすく、開発に必要な機能を探すことも容易です。
また、Next.jsの公式サイトでは、使いながら学習できるように工夫されたチュートリアルがあります。Reactも基礎知識を得られる入門チュートリアルを提供しています。
Next.jsにはSSRのサポートがあり、APIリクエストでDOMの生成が可能です。Reactは、デフォルトの設定ではSSRを使用できず、仮想DOMやCSRでレンダリングを実行します。
手間はかかるものの、設定を変更するとReactでもSSRの使用が可能です。Reactは今後SPAを重視する可能性が高く、SSRがサポートされなくなる可能性があります。
Reactの開発者コミュニティは活発で、多くのソリューションを提供するコミュニティが存在します。活発なコミュニティがあると、開発中に問題が生じても解決策を検索しやすいでしょう。
Stack OverflowをはじめとするQ&Aコミュニティでも、活発なメンバーや参考にできるドキュメントを見つけられます。
Next.jsのコミュニティは慣習が少なく、活発なメンバーが多くいて、オープンソースでやりとりが可能です。
ReactとNext.jsのうち、経験豊富な開発者数が現時点で多いのはReactです。これは、Next.jsがReactよりも後に登場したためです。
また、Next.jsにReactの機能が含まれていて、Reactの理解を前提としていることも要因です。つまり、Next.jsを扱える開発者はReactを扱えるといえます。
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おすすめの案件を受け取るNext.jsとReactのいずれを使うか迷うケースがあるでしょう。それぞれのメリットとデメリットや向いているシーン、選択時のポイントを理解すると適切に判断できます。
Next.jsのメリットは、優秀な標準機能がすべてNext.jsに含まれており、UXの向上が可能な点です。また、レンダリングの速さやSEOに強いこともメリットといえるでしょう。
一方、開発者のコミュニティがReactより小さいのはデメリットです。ただし、コミュニティの規模以外のデメリットはほとんどありません。
Reactは、開発がしやすいことと充実したコミュニティが最大のメリットです。
しかし、先に述べたように、ReactはUIの開発が目的のライブラリです。Reactだけでは効率の良い開発が難しく、開発能率を向上させるには他ツールの導入が求められます。
また、開発サイクルが早く、ドキュメントがすぐに陳腐化するのもデメリットです。
Next.jsが向いているシーンを3つ紹介します。
1つ目は、EコマースやマーケティングのWebサイト・ランディングページです。表示速度が早く、ユーザーが快適に利用できるものを作成できます。
2つ目は、SEOやパフォーマンスを重視したWebサイトです。Next.jsに備わっているSSRやSSGが大きく役立ちます。
3つ目は、API 機能を持つアプリケーションです。ReactではAPI機能の実装は困難ですが、Next.jsなら簡単に実装できます。
Reactが向いているシーンを3つ紹介します。
1つ目は、ユーザー操作が多いアプリケーションや大規模プロジェクトです。UIを動的に表示することに長けているReactの機能が役立ちます。
2つ目は、パフォーマンスを重視したプロジェクトです。Reactの仮想DOMによるレンダリング機構によって、パフォーマンスの向上を実現できます。
3つ目は、オンラインビデオストリーミングプラットフォームやSNSです。コンポーネントベースで再利用可能な点が適しています。
Next.jsとReactのいずれが適しているかは、開発するWebアプリケーションの要件によって異なります。これは、プロジェクトにおいて何を重視したいか、何を実現したいかにより、フレームワークやライブラリを選ぶ際の基準が異なるためです。
学習をするときは、先にReactを学んでからNext.jsを学ぶと良いでしょう。先に述べた通り、Next.jsはReactがベースとなっているため、Reactの前提知識があると学習が簡単になります。
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おすすめの案件を受け取るここでは、ReactとNext.jsの知識や技術を身につける方法を紹介します。学習の際は、JavaScript・React・Next.jsの順に学習することがおすすめです。
ReactとNext.jsは、いずれもHTML・CSS・JavaScriptに関する基礎知識が求められます。アプリケーションやWebサイトの開発では、主にこれら3つの言語が用いられるためです。
JavaScriptは、ReactやNext.jsの理解に欠かせない言語です。JavaScriptを学んで知識を深めたうえで、ReactやNext.jsを学習しましょう。
Reactの学習には、Reactの公式で提供されているドキュメントが充実していておすすめです。公式ドキュメントでは、Reactの基本となる概念や仕組みを理解できます。
基本の概念や仕組みが理解できたら、オンラインの学習プラットフォームも利用してみましょう。Reactの学習コースは複数あり、無料で利用できるものもあります。書籍でも学べるので、自分に適した方法で学習を進めましょう。
Next.jsは、Reactに慣れてから学習することをおすすめします。Next.jsもReactと同様に、公式ドキュメントで学習を始められます。基本の概念からAPIのように詳細な内容まで学習が可能です。
また、英語ではあるものの、基本の機能をひと通り理解できるチュートリアルも存在します。そのほか、Next.jsもオンラインの学習プラットフォームや書籍での学習が可能です。
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おすすめの案件を受け取るNext.jsとReactは、JavaScriptを用いたWebアプリケーションの開発に便利なソフトウェアです。Next.jsでは、SSRやSSGによって高速でパフォーマンスに優れたWebアプリケーションを作成できます。Reactでは動的なUIを構築できるうえに、UXの向上も実現できます。
Next.jsとReactの違いを理解し、プロジェクトに適している方を選択しましょう。
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