最終更新日:2022年12月05日
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無料会員登録Tableauはタブローソフトウェア社が開発したデータ分析プラットフォームで、BIツールとしても知られています。
BIツールとは、膨大な量となるデータの収集や蓄積、統合をはじめ、そこから必要なデータを抽出して集計や分析を行い、ユーザにも理解できるよう可視化を行うことを主な目的としたソフトウェアのことを言います。Tableauは、従来型のBIツールが備えていない数多くの長所を持つ注目のツールです。
現在では、コンピュータ上に蓄積されたさまざまなデータの活用が重要性を増しています。Excelなどのスプレッドシートソフトでも、ある程度の水準まではデータの可視化や分析を行うことが可能ではあるものの、データ量の増大や分析ニーズの高度化で、BIツールがその威力を発揮するシーンも目立つようになってきています。
BIツール、なかでもTableauが注目を集める理由と、Tableauのスキルは案件獲得に有利なのかということについて見ていきましょう。
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無料会員登録Tableauは、さまざまな強みを持ちます。代表的なものを示します。
Pythonなど、プログラミング言語の知識がデータ分析において必要となることも多いのですが、Tableauはドラッグアンドドロップなどの操作で、直感的なデータ分析を行うことが可能です。
簡単な操作でデータのフィルタリングや、深掘りを行うことも可能です。
一般的にBIツールを利用する場合には、データソースの整備が必要です。分析を行いたいデータがさまざまなソースに散らばっていた場合には、それらを統合する必要があります。このデータ統合の簡単さもTableauの特徴です。
Tableauでは、ExcelやCSVといったファイル単位のデータはもちろん、OracleやSQL Serverなどのデータベースや、Google Analyticsなどのクラウドサービスにも対応しています。対応しているサービスであれば、オンプレミスやクラウドに関係なく、異なったデータソースを透過的に扱うことが可能です。
Tableauの特徴としてよく指摘されるのが、データの可視化とその操作の簡便性です。Tableauを用いることで、同じデータに対して異なった角度からの分析も、簡単な操作で行うことも可能になります。
ダッシュボードを用いることで、複数の表あるいはチャートの同時表示ができます。ダッシュボード上に表示させる要素も、シンプルな手順で柔軟に設定することが可能です。
データ側が更新された場合に、レポート側も自動的に更新されるということも、Tableauの優れた点と言えるでしょう。Tableauはデータレイヤーとプレゼンテーションレイヤーが分離されており、データとレポートの更新を連動させることが可能になっています。
なお、データソースがExcelやCSVなどのファイル形式の場合は、データを差し替える必要があります。Tableauはしばしば、インタラクティブ(対話的)と評され、「常に変わること」すなわちニーズに対し、迅速な対応が可能であることを意味しています。
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無料会員登録データ分析は古くから行われてきました。Excelなどを用いれば基本的な分析は可能ではあるものの、扱うことができるデータ数には上限がありますし、自由度も高くはありません。データ数が多くなると処理速度の低下が見られることもありますので、できることには限界があると言わざるを得ませんでした。
そこで、BIツールが登場し、問題解決に大きく寄与しました。しかしながらBIツールの導入には、以下のような課題を解決する必要があったのです。
これらの課題はユーザ部門のみで解決するには難易度が高く、IT部門の支援が必要でした。導入のみならず改修にも要件定義が必要であり、これは改修にも人手と時間が必要ということを意味します。
しかし、世の中の状況変化は急であり、それはデータ活用の分野とも無縁ではありません。構築はもちろん、改修にもスピードが要求される中、大規模なデータへの対応は困難なものです。自由度が低いExcelなどのソフトや、スピーディーな改修が難しい従来型のBIツールでは、今の世の中への対応は厳しいと考えるべきでしょう。
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無料会員登録BIツールは優秀ではありますが、環境変化の激しい時代への対応が難しいという面は残っていました。そこで登場したのが、セルフサービスBIと呼ばれる、以下に示すような特徴を持つツールです。
「セルフサービス」とは、業務部門自ら操作が可能であることを示しています。プログラミング不要かつさまざまなデータを扱うことが可能で、データを可視化した多種のグラフを含むレポートが作成可能なセルフサービスBIは、リアルタイムのデータ分析を可能とし、経営における迅速かつ的確な意思決定にも、大いに役立つこととなりました。
そのようなセルフサービスBIの中でも高い知名度を誇るものが、Tableauです。Tableau以外にも、セルフサービスBIツールにはいろいろな製品があります。知名度の高い競合製品との違いを、以下に示します。
Lookerは、日本でも有名企業からの採用が多いBIツールです。ブラウザベースという、他のBIツールとは一線を画する特徴を持っています。
クラウド向けに最適化されているなど、BIツールとしてのLookerは先進的です。ただし、ExcelやCSVのような、ファイルベースへのデータアクセスは原則としてできませんので、多種多様なデータソースをまとめたいというニーズに対しては、Tableauが優位と言えるでしょう。
Qlik Senseも、優れた操作性を誇るBIツールです。TableauはQlik Senseに比較して分析の掘り下げに強みを持つことから、掘り下げた分析が可能となっています。
Power BIも、ノンプログラミングでデータ解析が可能なBIツールです。TableauはPower BIと比較すると分析と柔軟性に強みを持ち、操作性も良好であるため、よりシンプルな操作で深い部分の分析が可能となっています。
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無料会員登録Tableauの製品は、3つに大別されます。それぞれについて、概要を示します。
ローカルPCにインストールして使用する、Tableau製品の中核とも言えるソフトがTableau Desktopです。ドラッグ&ドロップベースでの操作が可能であり、簡単な手順でさまざまなデータを可視化し、掘り下げた分析を実現します。
サーバーにインストールする、組織内でダッシュボードを共有するためのソフトがTableau Serverです。ローカルPCからのダッシュボード参照はWebブラウザを利用します。Web上で、ダッシュボードの編集なども可能です。
Tableau Serverと同様のサービスとして、Tableau Onlineがあります。こちらはクラウド上のWebサービスで、Serverの機能のうち一部が利用できないことに留意してください。
ETLとも呼ばれる、複数のデータソース読み込みやデータの結合、データクリーニングといった分析データを準備する作業を行うツールがTableau Prepです。マウス操作をベースにして、表示サマリーを確認しながらの分析データ準備が可能なため、この作業中に扱うデータへの理解を深めることができるのが魅力と言えます。
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無料会員登録Tableau製品の価格について説明する前に、Tableau製品の提供形態には個人向けと、チーム&組織向けがあり、それぞれで必要とされるライセンスが違ってくることを理解する必要があります。個人向けの場合は、フル機能が使えるTableau Creatorライセンスが1ライセンス必要です。
チーム&組織向けの場合は、最低1本必要なTableau Creatorライセンスのほか、必要に応じてTableau ExplorerライセンスならびにTableau Viewerライセンスを追加することになりますが、ExplorerとViewerについては、5本という最低購入数が設定されています。
個人ユーザ、チーム&組織ユーザとも、最低1本が必要となるライセンスです。Tableau Desktop、Tableau Prep BuilderおよびTableau ServerのCreatorを利用できます。1ライセンスあたりの年間価格は112,200円(税込)となります。
データ分析機能を持つライセンスで、チーム&組織ユーザは、用途に応じてこのライセンスを導入することになります。Tableau ServerのExplorerを1ライセンス利用可能です。1ライセンスあたりの年間価格は56,100円(税込)です。
ダッシュボードなどの参照や操作を行うためのライセンスです。Explorer同様、チーム&組織ユーザでは、必要に応じてこのライセンスを導入します。Tableau ServerのViewerを1ライセンス利用可能です。1ライセンスあたりの年間価格は19,800円(税込)です。
2週間だけであれば、Tableau製品は無料トライアルで利用することができます。各製品それぞれ個別の試用が可能です。
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無料会員登録Tableauを利用するのは、ユーザ部門だけではありません。データに基づき、意思決定者のサポートを行うデータサイエンティストにとっても、Tableauは非常に有用なツールです。
ハンバーガー店での注文時に「ポテトもいかがですか?」という提案を受けることがあります。このように相手に価値があると思われる商品や情報を提示することをレコメンデーションと言います。
レコメンデーションのロジックに、深層学習を使うケースが増えてきています。そこで、レポーティングにTableauを使うことで、大幅な省力化を図ることができます。SQLでクエリを記述し、データを抽出後グラフ化を行うような作業はかなりの工数を必要としますが、これらを省くことで、データサイエンティスト本来の仕事である検証に十分な時間を充当することができるようになるわけです。
データサイエンティストが構築した仮説について、その理由付けや採用したデータの共有を利用者サイドと共有することは重要です。しかし、それは難易度も高く、すぐに実現できる課題ではありませんでした。
Tableauの利用によりデータを可視化することで利用者サイドの理解度は向上し、有効な議論を行うためのベースを構築することができました。いわゆる「目線合わせ」が確実なものとなり、解決すべき課題が見えやすくなることで、機械学習の活用などより高度なデータの利用も可能になります。
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無料会員登録Tableauは、さまざまな企業に導入されています。事例を見ても、さまざまな業界で利用されています。いくつか紹介します。
証券市場には、信用リスクや市場リスクなど、さまざまなリスク要因があります。このリスク管理を担っている部門でTableauが採用されました。
複数のデータベースで管理されているポジション情報やマーケット情報、リスク指標に関する情報をTableau上に展開しました。大容量のデータを対話的に分析できることなどが評価され、リスク管理に関係するレポートのほとんどは、Tableau利用に置き換えられる結果となっています。
2014年に、整備部門でTableauを導入したのを皮切りに、路線ごとの利用データを解析する部門にも導入を進めました。
導入前における利用データの解析は、国内線および国際線の路線別にExcelシートに生データを取り込み、目視確認で異常値をチェックしていました。しかしこの方法では1ヶ月分のデータをチェックするのに1週間という時間を要しました。さらにこのチェック自体も、数年の経験を積まなければできない難易度の高い作業だったのです。
Tableauの導入により、リアルタイムデータから異常値を速やかに発見できるようになりました。これにより、この作業には従来のような熟練した社員が携わる必要もなくなりました。
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無料会員登録レバテックフリーランスで、Tableauのスキルが求められる案件をいくつか見てみましょう(2021年5月26日現在)。
事業関係者からの要望に基づくデータ抽出や、モニタリング機能の開発を行います。BIツールを利用した3年以上の開発経験と、クラウドデータウェアハウスの利用経験が求められます。
業務で使用するBIツールはLookerですが、Tableauの経験も十分活かすことができる案件と言えそうです。要求水準が高めということもあり、単価は90万円となっています。
予約ポータルサイトにおける、データベースの運用プロジェクトに携わります。SQLとShell、データ管理の実務経験が要求されており、歓迎スキルとしてTableauなどのBIツール実務経験がリストされています。
上で紹介した案件に比較するとスキルへの要求水準が高くないこともあってか、月単価は65万円となっています。
ここで紹介した以外の案件を見ると、データサイエンティストなどデータのエキスパートを求める案件と、アプリケーションなどの開発でTableauを利用したデータ解析も行う案件に分かれます。前者はデータベースなどで、後者は開発エンジニアとしての相応の経験が要求されます。
少なくとも、ただTableauを扱うことができるといったレベルでは案件獲得は難しいと言えそうです。SQLやデータウェアハウスの知識、あるいはプログラミング言語など、関連するスキルが必要になると考えるべきでしょう。
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無料会員登録レバテックフリーランスに掲載されている、Tableauの案件について、まとめてみました(2021年5月26日現在)。
案件数は113件です。案件単価の平均は70万円で、最高単価は135万円、最低単価は40万円となっています。60万円台の案件が34件、70万円台の案件は23件と、これらで案件の半分ほどとなりますが、80万円以上の案件も散見されます。
平均である月単価70万円の案件を12ヶ月間受注できた場合、年間で得られる金額は840万円となります。スキルアップ次第で高単価への案件にシフトできる余地はあると考えられますので、日々の業務の中で、スキルを磨きましょう。
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無料会員登録これまで見てきた通り、Tableauはユーザサイドだけでなく、データを分析する側にとっても実に有用なツールと言えるでしょう。では、Tableauの将来図は、どのようなものになるのでしょうか。
それを知るためには、データ分析に対するニーズが高度化を続けているということを知る必要があります。そのニーズに対応するため、BIツールも変化を続けてきました。Tableauはわかりやすい自然言語でデータを扱う手段や、活用しやすいデータ分析環境を提供することで、データの民主化を加速しました。
データの民主化については、流れが止まることは考えにくいと言えるでしょう。TableauをはじめとしたBIツールの役割は大きく、それを使いこなすエンジニアへの需要も当面は堅調に推移すると考えられますが、国も人材育成に注力しだしています。中長期的には、Tableauにとどまらない、より高度なスキルの習得が求められていきそうです。
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無料会員登録これまで、データを活用するには、データのみならずデータベースの知識等が要求されていました。抽出したデータを可視化するにも複数のスキルが必要で、その上で条件等変化があった場合には、再度データの抽出からの手続きが必要になっていたのです。
Tableauは、データ活用における多方面の課題を解決していき、ユーザサイドについても高度なデータ利用を可能にしていきました。データのエキスパートたちにもその恩恵はもたらされ、さらなるニーズの高度化やデータの民主化など、データ活用は、これまでとは違ったフェーズに移行したと考えることができそうです。
TableauをはじめとするセルフサービスBIツールが今後どのような進化を見せるか、注目していきましょう。
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