Tronについて
【TRONの概要】
TRON(The Real-Time Operating System Nucleus)は、組み込み用の国産OSです。TRON開発は1980年代に、当時東京大学の助手だった坂村健氏を中心として進められました。車のエンジン制御、工場の機械制御、家電製品など、TRONが活用される案件の分野は多岐にわたります。TRONプロジェクトでは、当初よりオープンアーキテクチャを掲げてきました。この理念により、各企業が自由にTRONの情報にアクセスでき、結果として最新技術の開発速度が上がるのがメリットです。
【TRON関連案件に必要なスキル】
TRONは組み込み用のOSであることから、TRON関連のフリーランス案件に参画する場合、組み込み系プログラミング言語のスキルが必要になります。組み込み系のフリーランス案件でよく使用されるのは、CやC++、アセンブリといった言語です。とりわけ、Cは他言語への影響が大きかったため、マスターすれば別の言語を学ぶ際に理解が深まるでしょう。また、組み込み系のプログラミングでは、リアルタイムOS、スタートアップルーチン、割り込みなど、他分野ではあまり見られない技術も要します。TRON関連案件に参画するフリーランスは、こうした組み込み系ならではのスキルも身につけておきたいところです。
※この文章は、2021年8月時点の内容です。