9 days ago
便利な世の中を支えるために欠かせないプログラミング言語。その数は実に数百種類以上と言われており、現在も新しい言語が続々と誕生し続けています。
しかしそんなプログラミング言語も、世界中で多く利用され、知名度が高いものはほんの数種類しかありません。
その中でも非常に人気が高く、多く活用されている言語にC#があります。今回はC#とはどんなものなのか、どのようなことができてどんな仕事に活かせるのか、C#で活躍していくために身に付けるべきスキルや知識、案件獲得の方法などをまとめてご紹介します。
C#は、2000年代にMicrosoftによって開発されたプログラミング言語です。C言語を基にして作られてはいますが、C#の文法はJavaに似ていてオブジェクト指向であり、C言語やC++との互換性はありません。
そのため全く新しいプログラミング言語と言っても良いでしょう。
とはいえC系言語の特徴である処理速度の速さ、汎用性の高さはC#にもあり、大規模なアプリケーション開発やシステム開発にも多く利用されます。Javaに似ている文法で学びやすいため、他の言語を学んでからのセカンダリ言語としても高い人気を得ています。
C#はMicrosoftによって開発された言語のため、C++と同じくWindows製品との相性が非常に良いのが特徴的です。また、MicrosoftのIDEであるVisual studioが利用できるため、開発できるものが多いことも、C#の人気を後押ししています。
特に.NETを利用したC#.NETはC#案件と別で募集されている場合もあり、活用できればさらに幅広い業務に携わることが可能になります。
C#はインターネットで検索すれば開発に必要な情報を豊富に見つけることができるので、開発につまずいた時や困った時に、解決するための情報をすぐに見つけやすいというメリットがあります。
開発スピードの速さは企業やプロジェクトにとって重要なポイントとなるため、C#を求める企業が多いのも頷けます。
IT・Web業界のフリーランスエンジニア向けエージェントフリーランスハブでC#の案件を探すと、約3508件のC#募集案件を見つけることができます(2021年8月4日時点)。
C#で求められている実際の仕事内容の例を挙げると、スマートフォンゲームに関連したシステム開発や、Unityを使ったスマートフォンゲームまたは家庭用ゲーム開発、金融系向けシステムの刷新や調剤薬局の在庫管理システム開発、VR・AR開発などがあります。
併せて求められるスキルとしてはJavaやC++、JavaScriptなどが多くなっており、C#.NETの案件ではC#.NETと併せて、C#やSQL、Oracle、HTML5などが求められることもあります。
C#はまだまだ歴史が浅いプログラミング言語ですが、誕生してからというもの、その使いやすさと汎用性の高さから多くのシステムやアプリケーション開発に利用されてきました。
そのため新規のシステムやアプリケーション開発、ゲーム開発などの案件はもちろん、すでに開発されたシステムなどの改修、保守作業等の案件も豊富にあります。
C#案件は常に一定の量があり、安定性があるために人気の高い言語となっています。ただしC#のみのスキルで参画できる案件はほとんどなく、併せていくつかのプログラミング言語や開発環境を使用するスキル、C#で開発できる案件に関連する業界の幅広い知識も求められます。
できることが多く高年収を狙えるC#ですが、それゆえに学ばないといけないことも多く、挫折してしまう人も多いようです。しかしゲームやWebアプリケーション開発を中心に、C#案件の需要はまだまだあると考えられるため、ぜひコツコツ学んでたくさんのスキルと知識を身に付けましょう。
レバテックフリーランスのC#求人・案件の月額単価相場(2021年5月25日時点)を見ると、C#案件の平均単価は68万円、最高単価は115万円、最低単価は37万円となっています。
そして同じくレバテックフリーランスでC#.NET求人・案件の月額単価相場を見ると、こちらの平均単価は62万円、最高単価は85万円、最低単価は32万円となっています。
C#案件はITエンジニアの仕事の中でも比較的高単価で、なおかつ案件数が多いため、スキルがあれば安定的な受注が望めるでしょう。また、実務経験に応じて年収も高くなりやすく、C#エンジニアとして活躍し続けることができれば、かなりの年収が期待できるはずです。
システム開発やアプリケーション開発、ゲーム開発を中心に多く利用されているC#は、これからも需要が見込めるため、ぜひ身に付けておきたいプログラミング言語です。
そのためこれから初めてのプログラミング言語として、またはセカンダリ言語として学ぼうと考える人も多いでしょう。
ただし、前述したようにC#はできることが多く、何を作りたいのか、どこを目指したいのかという目標が明確でなければ迷走し、挫折につながりかねません。そのため基礎をしっかりと学んだら、C#でできることをもう一度しっかり確認し、目指すべき目標を立ててみましょう。
C#案件は大規模なシステム開発やアプリケーション開発が多く、それらは企業の基盤となる大切な部分になってくるために、実務経験がなければ参画できないことがほとんどです。
C#未経験の人がC#案件に参画するなら、まずはスマホアプリケーション開発や簡単なWebサイト制作案件など、できることから選んで参画し、スキルと経験を積みましょう。
未経験と言っても、全く知識がなくゼロから学び始める人と、他の言語を学んだ経験がある人に分かれると思います。C#の学び方は、インターネットや書籍を使って独学で学ぶ方法と、スクールに通う、オンラインスクールを利用するなどの方法があります。
もちろん自身のライフスタイルに合った学び方を選べば良いのですが、ゼロから学び始める人であればやはり記述方法やルールなどの学習難易度が高くなるため、スクールを利用するのがおすすめであると言えます。
他の言語スキルを持った人がセカンダリ言語として学ぶなら、独学で学ぶのも良いでしょう。ただしC#は記述が長くなりやすい面があるのですが、実際の業務ではシンプルで分かりやすい記述が求められます。
独学では学べる範囲に限りがあるので、やはりある程度の知識とスキルを身に付けた後は、企業に所属しながら、あるいは常駐案件で実際に働きながら学んでいく方が良いでしょう。
C#の案件では、特定の言語を使った開発経験のほかに、アプリケーション開発経験のあるエンジニアを求めるシーンが多く見られます。
C#案件の内容としてWebアプリケーション開発やスマホアプリケーション開発の案件が豊富なので、何らかのアプリケーション開発経験があれば、C#が未経験でも案件に参画できる可能性はあると考えて良いでしょう。
C#未経験でも、C#に関連するIT系の認定資格を取得していればスキルと知識が認められるため、案件によっては参画できる可能性が高くなります。
ただし現在はC#に特化した認定資格が廃止されているため、C#自体の資格ではなく、C#案件に必要となるその他のスキルのための認定資格を取得することになります。
役立ちそうな認定資格としては、以下の3つがあります。
・ ORACLE MASTER(オラクルマスター)
Oracleを求めるC#案件がいくつかあるほか、データベースに関する知識はC#案件以外でも役立ちます。
・ Unity認定資格
C#のゲーム開発案件ではUnityを使うことが多いため、Unityの認定資格を取得していればアピールポイントになるでしょう。
・ 情報処理技術者試験
こちらは国家試験であり、スキルや知識のタイプに合わせて受験する認定資格を選べます。目指したい目標に合わせて、適切なものを取得すると良いでしょう。
C#は前述したように、幅広い案件に携わることができますが、その分学ぶべき知識も多くなります。大規模なシステムやアプリケーション開発の場合は、チームで作業したり、自分の後を他のエンジニアが引き継いだりすることもあるはずです。
その際、自身が携わる部分を始め他の業務のことまで考え、配慮ができるエンジニアであれば、企業やプロジェクトからは大いに重宝されることでしょう。そのためにはWeb業界やIT業界に関するさまざまな知識が必要です。
今回はC#エンジニアが知っておきたい業界知識を簡単にご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
Webアプリケーション開発の多いC#は、Webの仕組みやWebアプリとされる製品・開発ジャンルのことをよく知っておく必要があります。
今どのようなサービスが人気で、今後どのようなWebアプリケーションが増えてくるのか、どのような開発を行っていけば良いかなど、自身が関わる業務だけでなく、全体像を客観的に見られるエンジニアはニーズに合った開発をすることができるでしょう。
また、Webアプリケーションの代表的なものとしてECサイトやSNSなどがありますが、現在はアプリケーションでもブラウザでも使えるハイブリッドと呼ばれるタイプも非常にニーズがあります。
C#を使った案件に参画するにはどのような言語やスキルが必要か、などをあらかじめ確認しておき、求められるスキルを一足先に取得しておくことが大切です。
エンジニアが携わる開発案件は、ハードウェアやソフトウェア、通信環境といった組み合わせで成り立っています。一人のエンジニアが全てを担うわけにはいかないので、さまざまな部分をそれぞれ得意とするエンジニアが担当し、システムやプロジェクトを動かしていきます。
C#をメインとするエンジニアは、実は少なくありません。そのためC#エンジニアとして活動していくなら、他のエンジニアに差を付け、選んでもらわないといけないのです。そのために必要となるのが、C#の知識やスキル、そしてIT業界の基礎知識です。
いくらC#の深い知識を持っていても、後々修正しにくい記述をしていたり、他のエンジニアや関係者に迷惑をかける働き方をしていたりすると、参画できる案件は徐々に減ってくることになるでしょう。そのためIT業界に関する基礎知識はしっかり学び、実践で使える働き方を目指す必要があります。
また、IT業界の知識を広く知っておくとキャリアチェンジを考えた時にも役立ちます。自身が本当にやりたいのはシステム系開発なのかアプリケーション開発なのか、それとも別のジャンルなのかなど、たくさんの仕事の中から自身に合ったものを選ぶと良いでしょう。
システムやアプリケーションなどは、バグや修正までを見越してプログラミングする必要があります。そのため、後から自分以外のエンジニアが見ても理解しやすく修正しやすいよう、よりシンプルで分かりやすい記述を行うことが求められます。
しかし実務経験が少なかったり、プログラミング知識が少なかったりするエンジニアの場合、そこまで配慮できる人は決して多くないと言えます。
そのため取り扱うプログラミング言語に関してしっかりと学び、今後のことを見越した業務を行える人は企業から求められるため、安定的な案件受注が見込めるでしょう。
また、エンジニアは記述や開発をより便利に、素早く行うためのツール知識もしっかりと理解しておかなければなりません。
C#の開発で非常に多く使われるのが、IDEであるVisual studioです。こちらは開発のためのツールがひとまとめになった統合開発環境であり、これさえあればすぐにでも開発を始めることができます。
Visual studioの付属品であるXamarin(ザマリン)を使えばC#でAndroidアプリケーション開発ができ、フレームワークであるASP.NETを使えばC#でWebアプリケーションを、UnityならC#で本格的なゲームを簡単に作ることができます。
このようなツールの知識やスキルを持っていると、参画できる案件がかなり広がります。C#を使って開発ができるツールはぜひ触れてみて、必要に応じて身に付けていくと良いでしょう。
C#エンジニアはさまざまな案件に携わることができますが、まずは自身が持っているスキルを洗い出し、可能な業務の方向性を探しましょう。
やりたい開発で選ぶのも良いですが、やりたいジャンルではないものの、挑戦してみたところ意外と向いていた、というジャンルもありえます。
とにかくC#案件の求人を見て参画できそうな案件を探し、スキルが足りなければ学んで身に付けるようにしましょう。またC#案件は企業常駐型や正社員として求人を出している場合も多くあります。大規模案件になると信頼と実績が必要なため、実務経験が重視されることになります。
さらに上流工程に関わった経験があれば有利です。企業に所属すると、段階的に各工程に関わる機会も得やすくなるでしょう。一通りの経験や実績を求めるのであれば、フリーランス転向の前に一旦企業に所属してみるのも一案です。
一方ある程度スキルと知識があり、フリーランスのC#エンジニアとして案件獲得を目指したいなら、転職エージェントを利用するのがおすすめです。
エージェントを利用すれば、案件を探したり請求書を出したりという雑務をエージェントが担ってくれるため、業務にかけられる時間を増やすことができます。
また自身のスキルに合った案件の紹介もしてくれるので、案件獲得がスムーズになるでしょう。
インターネット技術が向上し、5Gの環境も整っていく今後、やはり注目すべきはオンラインショッピング系と、ゲーム業界、プロジェクションマッピングなどが代表的なVR・AR業界です。
スマートフォンやパソコンで、より臨場感と没入感のある体験をもたらすことができれば、ユーザーの満足度や購入意欲は向上するでしょう。
C#はゲーム開発やVR・AR開発に強いため、盛り上がりと共にC#エンジニアの需要は増えてくると見られます。ただしC#のスキルだけでなく、JavaScriptやRuby、PHPやデータベース、クラウドなどの知識とスキルも併せて身に付けておくと良いでしょう。
なお、VRに関する情報は、株式会社メタバース総研が発信している記事でも得ることができます。
こちらの記事《VR(仮想現実)とは?AR/MRとの違いや活用事例49選を解説》では、VRについて詳しく解説。さらにVRのビジネス活用事例も多数紹介されています。
C#でVR・AR開発を手掛けてみたい方は、一度目を通してみると良いでしょう。
C#の歴史はそこまで古くないものの、一方で利用されているシステムやアプリケーションは非常に多く、新規開発からメンテナンスまで今後も需要が期待できる言語です。
また、これから盛り上がりが期待できるゲームやVR・AR、ネットショッピング分野でも需要の増加が見込まれます。
常駐案件が比較的多いC#ですが、案件によってはリモートワークや在宅案件もあり、フリーランスとしての働き方とも好相性です。これからC#で活躍していきたいなら、積極的に情報を集めて、方向性を考えてみると良いでしょう。
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