Railsでフリーランスになる前に知っておきたい!その基本と心構えとは?

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

Railsのおさらい

Railsというスキルは、プログラミング言語Rubyを語る上で欠かせない存在になっています。このRailsとは、一体どのようなものなのでしょうか。

Railsは、正式にはRuby on Railsと言います。Rubyで使用することができる著名なWebアプリケーションフレームワークがRailsで、日本でも多くの企業などによって採用されています。

アプリケーションフレームワークとは、アプリケーションを開発する際にそのベースとして機能させるソフトウェアのことで、しばしばフレームワークと呼ばれます。Railsは、プログラムの処理を役割ごとに分けて行うMVCモデルに基づいて設計されています。このMVCモデルという考え方は、Web関係の開発で用いられることが多いものでもあり、Railsの特徴のひとつと言っていいでしょう。

Railsには、他にも優れた特徴があります。短く効率の良いソースコードを、同じコードの繰り返し記述を回避した上で生成することをはじめ、Webアプリケーションには不可欠なデータベースを直感的に操作することができます。重要度が高まっているテスト工程についても、その自動化を行う仕組みを持っており、開発スピードを上げることができるフレームワークとして評価されています。

このような理由から、Railsは高い人気を誇ります。Ruby案件の多くでRailsをフレームワークとして採用していることもあって、Railsエンジニアに対するニーズも高くなっています。

一方で、RailsのベースとなるRubyはスクリプト言語ということもあって、習得の難易度は決して高くありません。そのことは、Railsも比較的容易に習得できるということを意味します。ニーズの高さと習得に向けたハードルの低さは、エンジニアにとっては大きな魅力と言えそうです。

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

Railsを活用しているさまざまなサービス

実際に、Railsはさまざまなサービスで活用されています。いくつか例を示します。

GitHub

開発プラットフォームとしてエンジニアにはなじみ深いGitHubは、Railsを用いて構築されています。プログラムのソースコードにとって重要なバージョン管理を行うルーツであるGitを中継して、世界中に公開するというものです。

プログラミングとコミュニケーションを融合させ、新しい開発スタイルを作り上げたGitHubは、2700万人をこえるエンジニアが利用しています。この、世界規模のサービスは8,000件以上のプロジェクトを抱えており、現在も成長を続けています。

なお、エンジニア向けの知識共有プラットフォームとしてよく知られるQiitaも、Railsを使って開発されています。Railsは、エンジニアにとっても身近な存在であると言えそうです。

Airbnb

民泊仲介サイトとして知られるAirbnbも、Railsを用いて開発が行われたサイトのひとつです。その利用者は全世界の190カ国をこえる国と地域に存在し、利用者数は2億人以上とされています。

Airbnbでは、Railsを含むRubyの使い方をGitHub上で公開しており、あらゆる人がその情報に無料でアクセスすることができます。

クックパッド

日本国内最大級のレシピサイトであるクックパッドでは、レシピの情報だけでなく、アカウント情報の管理などにRailsが用いられています。

クックパッドは開発者ブログに技術的な検証などの話題が綴られており、そこにはRailsの話も登場しています。このブログからはRailsに携わるエンジニアの姿を垣間見ることができますし、更新頻度も高いですから、時折アクセスしてもいいでしょう。

幅広い分野で多くの事例を持つRails

ここで紹介した他にも、数多くのサービスでRailsは利用されています。Twitterや価格.com、食べログといったよく知られた利用者が多いサイトでの技術的な核を、Railsが担っているのです。

日本を代表するクラウドソーシングやクラウドファンディングのサイトでも、Railsが採用されています。タクシーの配車アプリケーションにも採用されるなど、Webアプリケーションであれば適用される分野は問わないと言ってもいいくらいに、Railsの事例はバリエーションに富んでいるのです。

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

未経験でも参画できる案件はあるか

エンジニアのニーズが高く、習得へのハードルも決して高くなく、かつ応用される分野が幅広いRailsは、習得を検討する価値の高いスキルと言うことができます。ここで、未経験者でも参画可能なRailsの案件は存在するのか?ということについて見てみましょう。

まず、未経験者でも可というRailsの案件ですが、それは存在します。ただし、その数はかなり少なく「未経験」が意味するところもまったくの経験ゼロではなく、RailsやRubyの経験について求めているケースが多くなります。

すなわち、プログラミング未経験者がフリーランスとしてRails案件に参画できるのかという問いに対しては、残念ながら、きわめて難しいという答えが導き出されることになります。プログラミング未経験で運良くRails案件に参画できた場合でも、スキル不足で非常にシビアな状況になる可能性が高くなると考えるべきでしょう。まずは、プログラミングの経験を積むことです。

一方で、プログラミング経験者がRailsあるいはRubyでのプログラミング経験がない場合は、参画できる可能性はある程度高まります。それでも、Rails案件の多くはRubyやRailsを使用した開発案件への参画経験を求めていますので、経験者との受注競争は厳しいものになることが予想されます。

Railsのフリーランスエンジニアとして活動したい場合、現時点ではRailsの開発経験が必須に近いと考えるべきでしょう。エンジニアとしての基盤を固めた上で、実績作りからはじめる必要があります。

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

学習時間別、Railsフリーランスになるための準備

プログラミング、あるいはRails未経験者が、Railsのフリーランスエンジニアになるためには、相応の準備が必要になります。十分な学習時間を確保できる場合、少し急ぎたい場合、とても急ぐ場合の3つのケースで、Railsフリーランスエンジニアになるために、取るべきアクションを示していきます。

十分な学習時間を確保できる場合

1日あたり3時間の学習時間を確保した場合、週1回休みを入れるとしても、1年あれば936時間を捻出することができます。祝日などに学習時間を増やせば、1,000時間ほどの確保も難しくないでしょう。

この1,000時間は、プログラミング未経験者にとって重要な、コンピュータに関する基礎的な部分の学習を十分に行うことが可能です。ここで培った基礎的な知識は、エンジニアになってからも大いに役立つことになりますから、できる限り丁寧に学習するといいでしょう。

土台ができ上がったら、Webプログラミングに必須となるHTMLやCSS、JavaScriptを学習するといいでしょう。HTMLとCSSは習得難易度も高くありませんし、JavaScriptは若干手強さを感じるかも知れませんが、スクリプト言語ですので動かしながら覚えることが可能です。

これらについて十分に学習し、プログラミングの大まかな流れを理解したら、Rubyの学習をはじめましょう。HTMLやJavaScriptを習得していれば、Rubyプログラミングの習得にはさほど時間はかからないはずです。あわせて、Railsの学習も行ってください。

そして、RubyとRailsを用いた、実際のモノ作りを行いましょう。成果物は、ポートフォリオといういわば作品集にまとめていきます。ポートフォリオは、仕事を獲得する際の重要なアピール材料になります。

ここで例示した1年間という期間はそれなりに長く感じますが、意外とあっさりと過ぎてしまう程度の時間でもあります。中だるみが生じることもありますので、モチベーションを維持するための学習計画を立てましょう。計画の立て方は、受験勉強での計画の立て方を示しているサイトを参考にするといいでしょう。

少し急ぎたい場合

そこまで十分な学習時間をかける余裕がない人は、せめて500時間ほどを確保しましょう。1日3時間を学習に充当すると考えた場合は、およそ6ヶ月の期間となります。

十分な時間がありそうにも思えるかも知れません。しかし、自身で学習計画を組み上げていく場合は、トライ・アンド・エラーを試みる時間を捻出することもはばかられるような、非常にタイトなものになる可能性があります。

当然のように、効率的な学習が必須となります。個人での学習では難しい面もありますので、プログラミングスクールを利用してもいいでしょう。スクールで学ぶ仲間にはエンジニアとしての経験を持つ人もいるでしょうし、講師という相談相手を得られるという大きなメリットもあります。

プログラミングスクールによっては、修了時にRailsの仕事を紹介してもらえることもあります。スクール選びの際には、仕事を得るためのサポートが充実しているかどうかも大切なポイントと言えるでしょう。

とても急ぐ場合

500時間すら難しい、すぐにでもRailsエンジニアとして仕事をしたいという人の場合はどうでしょうか。250時間、つまり1日3時間の学習を3ヶ月ほど実施した場合を考えてみます。

これは、仕事につなげるスキルを身につけるには、非常に短い時間に過ぎないということをまず胸に刻みましょう。時間管理が非常に大きな意味を持ちますし、何を学ぶべきかという戦略も重要です。

学習に入る前のリサーチも、しっかり行っておきましょう。具体的なアクションとして、未経験者可というRailsの案件を探し、そこで最低限どのようなプログラミングスキルが求められているかをまずは把握してください。限られた時間しかありませんから、学ぶべきもの、学ばないでおくものを取捨選択する必要もあります。

半年後を目指す場合と同様に、プログラミングスクールを利用することを選択肢に入れてもいいでしょう。準備期間が短いだけに、スクールで学ぶ意味はより高いものとなります。

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

Railsスキルで仕事を得る機会は十分なのか

Railsを習得し、フリーランスエンジニアとなるにしても、その仕事を得る機会はあるのでしょうか。あるとしても、十分な数の機会は確保されるのか、気になるところです。

これについては、ある程度の経験を積んだRailsのフリーランスエンジニアが仕事を得る機会は、十分に確保されていると言っていいでしょう。現状でもRubyエンジニアへの需要は高水準にありますし、RubyエンジニアはWebサイトやWebシステムの構築において重要な役割を果たしており、その原動力となっているのがまさにRailsの存在なのです。

現実に、Railsは数多くのWebサービスで採用されており、安定した稼働を続けています。TwitterやAirbnbといったグローバルに展開しているサービスはもちろん、価格.comやクックパッドといった国内の有名なサービスでの採用も広く知られるところとなりました。

Railsは、Rubyにおける最有力のアプリケーションフレームワークと言える存在です。Rubyを用いるWeb開発案件の中では、Railsのスキルが求められることが多く、Railsのフリーランスエンジニアは質的にも、量的にも納得のゆく仕事を得やすい情勢にあると言えるでしょう。

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

Railsフリーランスが最低限クリアしたい技術レベルとは

フリーランスのRailsエンジニアとして仕事をしていくためには、当然ながら一定水準以上のスキルが必要となります。これをクリアできていない場合、仕事自体を進めていくのが大変ですし、フリーランスであれば、契約の継続が困難になることもあります。

未経験者が戦力となる水準に達するまでの時間については、いろいろな数値が示されていますが、IT業界においては1,000時間と言われることがあります。1日の稼働時間を8時間、月平均の稼働日数を20日とした場合、およそ半年で到達することになりますから、平均的な新人エンジニアのイメージと考えることができそうです。

とはいえ、スキルの吸収スピードには個人差がありますし、参画したプロジェクトとエンジニアとの適性といった要素も影響します。この1,000時間というのは、ひとつの指標に過ぎませんから、気にする必要はありません。

Railsのフリーランスエンジニアとして仕事をこなしていくために重要なのは、時間よりは実際に身につけたスキルです。今はWeb上にもさまざまな自習サイトがあります。それらを利用してHTMLやCSS、JavaScriptを初歩から学び、続けてRubyおよびRailsについての学習を進めてください。

学習過程では、Railsのチュートリアルを1回通したあと、2回目を行いましょう。このことで、Railsに対する理解力が格段に深まります。その上で、シンプルなものでかまいませんから、Webアプリケーションを構築しましょう。

ここで示したステップをこなせれば、実務を行うために必要な基礎力が備わります。実務についたときに、疑問点を他のエンジニアに質問する、あるいは自分で調べることで解決するという当たり前のことを行うために不可欠なのが基礎力です。これが身についたところが、フリーランスエンジニアとして活動が可能な最低ラインと考えることができます。

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

Railsフリーランスに求められる適性と能力とは?

Railsフリーランスには、Railsやそれに関連する技術スキルの他にも、さまざまな能力が要求されます。特に重要性が高いとされる、2つについて示します。

コミュニケーション能力

Railsに限らず、フリーランスエンジニア共通で必要となるのが、コミュニケーション能力です。仕事相手と円滑な意思疎通ができる能力は、Railsエンジニアにとっても重要であることは、言を待ちません。

Railsエンジニアに必要とされるコミュニケーション能力として、重要なポイントは概ね以下に集約されます。

  • 伝えたいことを、わかりやすく相手に伝えることができる
  • 相手の伝えたいことを、正確に理解できる

フリーランスとして活動するとはいえ、実際の仕事ではプロジェクトベースで、チームの一員として参画することが多くなります。加えて、フリーランスエンジニアは一般に「切りやすい」存在でもあります。チームメンバーとして馴染むための努力は、会社員以上に求められると考えてください。

最近増えているリモート案件では、チャットなど文字ベースでのやり取りが多くなります。この文字ベースのやり取りは言葉足らずになるなど、コミュニケーションの齟齬から誤解を生みやすく、メンバー間の不和を引き起こすこともあります。こういったリスクを回避するため、やり取りの内容は必要に応じて音声で確認するなどのフォローを行うことは、フリーランスという立場ではより強く求められると考えましょう。

デザインの知識

Railsフリーランスが持つべき能力として、コミュニケーション同様高い重要性を有するのが、デザインの知識です。

これは、Railsの開発案件のほとんどをWebアプリケーションが占めることに起因します。スマートフォンに対応するアプリケーションの開発案件も増加し、デザインの知識がない状態でUIあるいはUXの開発を担当することは困難を伴います。

Webアプリケーションの見た目が美しいことも大切ですが、ユーザー目線での使いやすさは、アプリケーションがヒットするかどうかを左右する重要な要素となります。そのため、Railsフリーランスには、一定水準以上のデザイン知識が求められると考えましょう。

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

Railsフリーランスの案件確保とは

フリーランスエンジニアにとって、重要課題のひとつが仕事の継続的な確保です。受注をしやすくするための工夫、あるいは努力を行うことで、仕事確保の環境を改善することが可能です。

ポートフォリオの充実

ポートフォリオとは、フリーランスとしての力量を示すための作品集を言います。一般的にはデザイナーやクリエイターが求められることが多いのですが、Railsエンジニアにとっても、自身のスキルをより明確に示すための武器となります。

まずは、ポートフォリオを作成することが重要です。その上で、日々の業務で得たスキルや実績を追加して、内容を充実させていきましょう。新しい、より条件のいい案件を狙うときには、案件が要求するスキルと自身が持つスキルを見比べ、訴求点がどこにあるのかを確認することもできます。

フリーランス専門エージェントの活用

フリーランスが案件を確保するにあたって、自身で営業活動を行うという選択肢を取ることができないわけではありません。しかし、日々の仕事が忙しいことも多いのがフリーランスです。実際の営業活動を行う時間を捻出することは、現実的には厳しいと考えるべきでしょう。

案件を確保する方法は他にもいくつかありますが、メリットが多いのはエージェントの活用です。特に、フリーランスに特化したエージェントであれば、プロジェクトに参画する形での案件を紹介してもらえる可能性が高まります。

エージェントは多くの案件を保有していますから、スキル要件など、希望にあった案件を見つけやすいことも利点となります。積極的に活用しましょう。

エージェントを利用して案件を探したいという方はこちらのページを参考にしてみてください。

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

Rails フリーランスの案件数と内容

では、実際にRailsの案件はどの程度の数があるのでしょうか。レバテックフリーランスから、技術要件としてRailsが指定されている公開案件を検索してみます(2021年6月15日時点)。

案件数の合計は1,015件です。ここで注意したいのは、RailsはRubyのフレームワークであって、プログラミング言語ではないということです。Rubyの案件は1,667件ですので、単純計算ではその6割ほどがRailsの案件ということになります。

Ruby以外のプログラミング言語では、人気ランキングで常に上位にいるPythonの案件数は1,600件です。トラディショナルかつ重要な技術であるC++あるいはC言語の案件数はいずれも1,000件に満たないことを考えると、Railsの案件数はかなり多いと言っていいでしょう。

なお、Railsの案件のうちリモート対応可能となっているものは272件で、全体の4分の1ほどを占めています。案件の性質あるいはスキルなど、条件にはよりますが、リモート案件を受注できる可能性はそれなりにあると言えるでしょう。

また、週3日からの稼働が可能という案件は61件で、全体のわずか6%に過ぎません。週5日の参画を求める案件が圧倒的に多いのが現状と言うべきでしょう。フレキシブルな働き方が求められている時代ではありますので、Rails案件についても今後の環境変化に期待したいところです。

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

Rails フリーランスの報酬相場

フリーランスとしては、Railsの報酬相場も気になるところです。同様に、レバテックフリーランスでRails案件の月単価と、その傾向を見てみましょう。

Rails案件の平均単価は80万円で、最高単価が165万円、最低単価は43万円です。最多は80万円台の案件で、445件と全体の45%弱を占め、ついで70万円台の案件が220件と、こちらも全体の22%ほどとなります。

注目すべきなのは90万円台の案件の多さで、186件もの案件があります。月単価100万円以上という案件も30件あり、腕次第で高収入を得るチャンスが大きいスキルと言えそうです。

他のスキルと比較してみましょう。PHPフレームワークの場合、CakePHPの平均単価は71万円で、人気のあるLaravelは72万円ですから、Railsの案件単価は高いと言えます。JavaScript関連ではモダンな技術であるReactは770,000円でこちらはRailsと遜色ありませんが、クラシカルなjQueryは710,000円と、明確な差が生じていることがわかります。

ここで、Railsと比較したスキルはいずれも需要が高く、平均単価の水準は低くありません。現在のところRailsは好条件の案件の比率も高く、しっかりした技術を持つフリーランスエンジニアにとっては、チャンスと言える局面にあると考えていいでしょう。

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

フリーランスのメリットとは?

Railsを武器にフリーランスエンジニアという道を選ぶにあたって、フリーランスにはどのようなメリットがあり、またどのようなデメリットが生じるのかは気になるところでしょう。ここでは、フリーランスになることにより得られるメリットについて説明します。

仕事の選択肢が広がる

会社員など、企業に所属しているエンジニアの場合、原則として自分で仕事を選ぶことはできません。会社から指定された業務を行うことになりますが、専門外の、希望しない業務を任されることもあります。

その点フリーランスは、受注可能な案件の範囲であれば、仕事を自由に選ぶことが可能です。専門性やスキル、指向を最大限に活用した仕事を選べることは、大きなメリットとなります。

可処分所得の向上が期待できる

一般に、同じスキルを持つエンジニアであれば、企業に所属するよりもフリーランスの方が手取り収入が増加します。特に若いエンジニアの場合は、年功などのような企業の給与体系の影響から脱することになるため、期待値が大きいと言えるでしょう。

ただし、自身で確定申告などを行う必要があります。これは自分で対応できる人には問題ありませんし、エージェントを利用することで、サポートを受けることも可能になります。

働く場所の自由度が増える可能性

企業に所属するエンジニアは、基本的にはオフィスに出社して業務を行うこととなります。フリーランスの場合、リモート可の案件を受注することができれば、仕事場所についての成約が少なくなります。

自宅を主な活動の場とすることだけでなく、ワーケーションの実践も現実味を帯びてきます。他にも、オフィスへの出勤という行動がなくなりますから、満員電車を利用する必要が薄れることもメリットと言えそうです。

この特性は、プロジェクトが重要局面にさしかかり、長時間の作業が要求されるシーンでより大きな威力を発揮します。オフィスに出社して対応する場合と、自宅で対応する場合とでは通勤時間に差が出ますから、業務以外で自由に使える時間の量が違ってきます。結果として睡眠などの休息時間をしっかり確保できますので、多くのエンジニアが疲弊している状況でも、良好なパフォーマンスを残すことができます。

ストレスの軽減

フリーランスの大きなメリットとしては、ストレスの軽減が期待できることも挙げられます。どのような仕事でも、人間関係は悩みごととして大きなものになりがちですが、フリーランスの場合その比重は低くなります。

注意が必要なのは、プロジェクト内における円滑な人間関係の構築が免除されるわけではないということです。クライアントとの良好な関係を築いてこそ、ストレスの軽減が実現できるということは、忘れないようにしましょう。

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

フリーランスのデメリットとは?

メリットがあるいっぽうで、フリーランスにはデメリットもあります。

安定性に欠けるきらいがある

企業に所属するエンジニアであれば、仕事の多寡にかかわらず一定の収入を確保することができます。いっぽうでフリーランスの場合、案件切り替えのタイミングがうまくあわず空白期間が発生した場合には、その空白期間に収入は発生しません。

また、有給休暇という制度は、フリーランスには存在しません。たとえば自己都合でまとまった休暇を取るとしましょう。問題がないことも多いのですが、結果として月の稼働時間が精算基準時間を下回った場合には、報酬が減額されます。

フリーランスという働き方には、主に収入面で不安定な部分があるということは、しっかりと認識しておきましょう。

各種手続きは自身で行う

確定申告はもちろん、年金や健康保険の手続きなど、すべて自分で行う必要があります。エージェントに登録していれば、税務関係などはサポートを受けることができるケースはあるものの、基本的なお金の流れは全部把握しておきましょう。

また、フリーランスには年金や健康保険の会社負担もありません。全額を自分で負担することになるため、これらの負担額は高額になると考えておきましょう。

原則として国民健康保険の加入となるため、就労できなくなったときのセーフティネットである傷病手当金といった制度からは外れます。厚生年金も加入対象者から外れますので、将来の備えも考えておくべきでしょう。

とはいえ、やはりフリーランスといった働き方には魅力が多いのも事実です。こういったデメリットを打ち消していくような方策を立てることで、享受できるメリットをより大きなものにすることができます。

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

Railsエンジニアが目指す将来とは?

レバテックフリーランスを見ると、Railsの案件は数や平均単価が他のスキルに比較しても高い水準にあることがわかります。習得のハードルが比較的低いことからも、習得を積極的に検討したいスキルであると言っていいでしょう。

いっぽうで、気になるのは将来性です。どのような技術も旬と言える時代があり、それは成熟していきます。Railsの案件が好条件であるのは、需要に比してエンジニアの数が少ないことが理由のひとつでもあります。参入への敷居がやや低いことを考慮すると、今後参入するエンジニアは増加していく可能性は高いと考えていいでしょう。

そうなった場合には、平均単価の下落が起きる可能性があります。しかし、先行してスキルを習得したエンジニアには、対策を実施する時間は十分あります。具体的には、以下のような意識を持って仕事を進めることが、単価水準の維持そして向上の対策となるでしょう。

  • Rubyを使用したWebサービス開発経験を積む
  • Rails以外のフレームワークも経験する
  • フロントエンド開発スキルを習得する
  • クライアントの目線で開発ができるエンジニアを目指す
  • マネジメントや上流工程に対応できるスキルを身につける

前述の通りで、Rubyエンジニアに対しては旺盛な需要があるものの、供給は不足気味です。Webサービスの開発経験を積んでいるエンジニアは引く手あまたであり、高単価の案件を得やすい情勢ともなっています。

また、RubyにはSinatraやPadrinoなど、Rails以外のフレームワークもあります。Ruby案件の多くはRailsを用いますが、他のフレームワークを知っておくことで、スキルに幅ができます。Ruby以外の言語にもフレームワークはありますから、それらを経験することも有用です。

Rubyはサーバサイドの言語ですから、フロントエンドの技術はいわば畑違いに感じるかも知れません。しかし、これを習得することでバックエンドとフロントエンド、双方に通じたエンジニアになることができます。そういったエンジニアは数が少ないこともあり、大きな強みになるでしょう。

コミュニケーション能力が高く、クライアントの意向をしっかりくみ取れるエンジニアも、高い評価を得ることができます。アプリケーションの最終的なユーザーは一般消費者であることも多く、クライアントはユーザーを見ていますので、そこに対応可能なエンジニアは常に求められています。

プロジェクトのマネジメントができるエンジニア、要件定義や基本設計といった上流工程に参画できるスキルを持つエンジニアの評価が高いのは、もはや説明する必要もないでしょう。

フリーランスエンジニアとして目指す将来像には、適性や指向などにあわせてさまざまな姿があります。フリーランスという働き方は、キャリアパスについても自分の意向を反映しやすいと言うことができそうです。

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

まとめ

Railsのフリーランスエンジニアという働き方は、案件数の多さや単価の高さなど、大きな魅力を持ちます。経験者の募集が多いなど、間口はやや狭い面はあるものの、実務経験を積むことでそこはクリアできますし、スキルに付加価値をつけることで、高単価案件の受注可能性は高まります。

いっぽうで、在宅やリモートが可能な案件はさほど多いとは言えないのが現状です。一般にRubyあるいはRailsでの開発はアジャイルモデルを採用することが多いことがその背景にあります。社会情勢の変化もありますから、今後柔軟な働き方に対応する案件が増加することがあるかも知れません。

Railsフリーランスエンジニアとして、将来どのような道に進むのかを考え、戦略的な行動を取っていくことで、大きなものを得ることも可能になります。Railsが過去の技術になる日が来ても、応用的なスキルもあわせて身につけておけば、それが色褪せることはないと考えて良いでしょう。

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

あなたにピッタリ
フリーランス案件が見つかる

  • 110万件以上のフリーランス案件から一括検索

    10万件以上のフリーランス案件から一括検索

  • 2あなたの経験やスキルに適した案件をメールでお知らせ

    あなたのプロフィールからおすすめの案件・求人

今すぐ無料登録

あなたにピッタリ
フリーランス案件が見つかる

  • 110万件以上のフリーランス案件から一括検索

    252,266の案件を保有しており、エンジニアやクリエイター向けを中心にたくさんの案件を一括検索可能です。

    ※ 4月27日(Sat)更新

    10万件以上のフリーランス案件から一括検索

  • 2あなたの経験やスキルに適した案件をメールでお知らせ

    マイページに入力して頂いた経験や希望条件に合わせて、ご希望にマッチした案件をメールでお送りするので効率的な案件探しが可能です。

    あなたのプロフィールからおすすめの案件・求人

今すぐ無料登録

フリーランスの案件を検索する

都道府県を選択
  • 関東

  • 北海道・東北

  • 甲信越・北陸

  • 東海

  • 関西

  • 中国

  • 四国

  • 九州・沖縄

あわせて読みたい関連記事

Javaでフリーランスエンジニアが案件を獲得する方法は?

この記事では、フリーランスのJavaエンジニアが、どのようにして案件を獲得するかを解説していきます。経験が豊富なエンジニアはもちろん、未経験...

フリーランスJava

3 years ago

フリーランスエンジニアになりたい人必見!頼りになるエージェントを見つけるコツとは?

この記事では、エンジニアがフリーランスとして仕事を得るために、エージェントへの登録をするほうが良い理由、頼りになるエージェントの見分け方など...

フリーランスエンジニアエージェント

3 years ago

ITフリーランス成功は案件受注がカギ!失敗しないポイントとは

この記事では、ITエンジニアがフリーランスへ転向した際に問題になりやすい課題や、後悔しないための心構え、案件の取り方、安定受注のためのポイン...

フリーランスエージェント

3 years ago

フリーランスの年収は?生計は立てられる?職種別にみる相場とは

働く時間や場所を自分で自由に決めることができ、自分のスキルや頑張りがそのまま年収に反映される「フリーランス」という働き方。とても魅力的にみえ...

フリーランス年収

3 years ago

イラストレーターの仕事内容とは?なる方法についても解説

イラストレーターの仕事は多岐にわたり、実力や実績があれば会社から独立して多様な案件に関わることも可能です。この記事では具体的な仕事内容のほか...

フリーランスイラストレーター仕事内容

4 months ago