最終更新日:2024年10月24日
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この記事のまとめ
プログラミングを学ぶ過程で、目的に合ったツール選びに迷う人は多いでしょう。そこで本記事では、Pytonの開発に使えるエディタ・開発環境について解説します。軽快なエディタや多機能なIDEの違い、初心者に適したツールの選び方などを目的や使い勝手ごとに紹介します。自分の求めている完成品やレベルに合わせ、適切なエディタ・開発環境を選びましょう。
スキルを活かせる案件が見つかる
希望にあう案件を受け取るテキストエディタは文字ファイルを作成したり、編集したりするソフトです。一方、IDEはエディタの機能と共に開発に必要なツールを備えたソフトを指します。それぞれの概要を見ていきましょう。
テキストエディタは、構築に使用するテキスト形式のファイルを作成したり、編集したりするソフトです。プログラミングに限らず、一般的な文章を作成する際にも使用できます。
言語に特化したソフトのため、構文チェックが最適化されています。IDEと比べて動作が軽いのも特徴です。機能を拡張すればIDEのように多機能にできるものもあります。
IDEはIntegrated Development Environmentの略語で、「統合開発環境」と訳されます。開発に必要な各種の編集機能が備わったソフトウェアです。
テキストエディタのようなテキスト編集機能はもちろん、管理機能やプログラムの実行機能、デバック機能などを備えています。便利な機能が多数備わっているため、経験者にとっては開発効率が上がる優れたソフトだといえるでしょう。
Pytonの開発における2つの違いと特徴を紹介します。テキストエディタは機能がシンプルな分、容量が少なく、コーディングに適しているのが特徴です。そのため、普段のコーディング作業ではエディタを中心に使うケースが多いでしょう。
一方、プログラムファイルの管理やプログラムの実行はIDEの方が効率的です。IDEはエディタを含め開発に必要な機能を統合したソフトなので、複雑な操作を求めるケースに向きます。目的に合わせて使い分けましょう。
スキルを活かせる案件が見つかる
希望にあう案件を受け取るテキストエディタ型のソフトやIDEには多くの種類が存在します。ここでは、Pytonの開発に適したエディタとIDEの選び方を紹介します。以下で選ぶポイントを6つ解説するので、参考にしてください。
Pytonの開発に適したソフトを選ぶ際は、利用者の多さを確かめるのが大切です。ソフトのシェアの大きさや歴史を確認しましょう。利用者が多ければそのソフトの情報量は多いと考えられます。
利用者が多いソフトでは、拡張機能をはじめとした便利な機能の追加機会が増える傾向にあります。不具合の指摘や更新も頻繁に行われるので、利用者の多さは重要なポイントです。
日本語に対応しているかどうかも確認すると良いでしょう。ソフトによっては、英語圏で開発されたことが理由で日本語に対応していない場合があります。
英語でも使いやすいものはありますが、日本語に対応している方が機能を理解しやすく効率的だといえます。機能について調べる必要がなければ、その分作業が速く進むからです。
日本語対応していない場合、ファイル名が制限されるケースもあるため要注意です。標準対応していなくても、拡張機能やプラグインなどで追加できれば使えるものもあるため、事前によく確認してください。
価格が適正かどうかは、他のソフトの機能や価格と比較して確認しましょう。ソフトには無料のものから有料のものまでさまざまな価格帯が存在します。
無料でも優秀なソフトもあれば、無料だからこそサポートが行き届かないものもあります。選ぶ前に、自分のプロジェクトに必要な機能を網羅するソフトの相場を調べましょう。
有料ソフトでも機能により価格は変わります。機能と価格が釣り合っているものを選ぶのが大切です。
自社の業務で必要な機能があるか否かは特に重要です。ソフトによっては必要な機能がないない可能性もあるため、使用開始前に確認が必要です。
他にも、編集機能が十分か、開発に必要な機能があるかも確認してください。標準対応していなくても、ライブラリや拡張機能で機能を追加できる場合もあります。事前の確認が大切です。
ドキュメント・サポートが充実していれば、問題解決に役立つでしょう。ソフトによっては、解説をはじめとしたドキュメントが豊富なものがあります。
また、活発なコミュニティがあるソフトもあります。コミュニティが充実していると、疑問点があったときに調べやすかったり誰かに相談できたりするのがポイントです。
無料の場合は特に、コミュニティがあるかは重要です。有料の場合はたいていサポートを受けられますが、無料のものはサポートがついていないことが多い傾向にあります。コミュニティがあるか事前に確認しましょう。
自分や自社にとって使いやすいかはとても重要です。直感的に使えるか、自分のレベルに合っているかなどを基準に選んでください。
すでに使っている他のツールと操作性が似ているものを選ぶのもおすすめです。機能が充実していて有名なものでも、自分の感覚に合わなかったり、自分のレベルよりもはるかに難易度が高かったりする場合、作業効率が下がる可能性があります。
スキルを活かせる案件が見つかる
希望にあう案件を受け取るここからは、具体的にPytonにおすすめなエディタやIDEを紹介します。マルチプラットフォームに対応しているものが多く、Macでも使用できるため、ぜひ参考にしてください。
VSCodeという略称でも呼ばれるVisual Studio Codeは、Microsoftが2015年にリリースされたオープンソースソフトです。Windowsでの使用のみではなく、Macでの使用にも対応しています。人気が高く、利用者も多いのが特徴です。
シェアは約50%だとされており、多くのプログラミング言語やマークアップ言語に対応しています。また、動作が軽く、使用しやすいことも特徴だといえるでしょう。サポートが終了したエディタAtomの代替としてもおすすめされるソフトです。
名称 | Visual Studio Code(ビジュアル・スタジオ・コード) |
開発年・シェア | 2015年・開発者シェア約50%(1位) |
対応言語 | C++/C#/Java/JavaScript/Perl/PHP/Python/Rubyほか多数 |
日本語への対応 | 日本語化拡張機能をインストール |
価格 | 無料 |
対応OS | Windows/macOS/Linux |
公式サイト | Visual Studio Code – コード エディター | Microsoft Azure |
Sublime Textはオーストラリアで開発されたテキストエディタで、低価格で使用できます。
多様な追加機能があり、IDEにも変換できる軽量エディタとして注目されています。1クリックで新規ファイルを作成できたり、指定の記号や行に素早くジャンプできる機能がついていたり、複数のファイルを横に並べて同時に開けたりする機能が使用可能です。
HTMLやCSSのコーディング用としても人気が高く、効率的に作業を進められます。また、日本語パッケージをインストールすれば日本語にも対応可能です。WindowsだけではなくMacでも使用できます。
名称 | Sublime Text(サブライムテキスト) |
開発年・シェア | 2008年 |
対応言語 | C++/C#/Java/JavaScript/Perl/PHP/Python/Rubyほか多数 |
日本語への対応 | 日本語化パッケージをインストール |
価格 | 個人利用:99ドル |
対応OS | Windows/macOS/Linux |
公式サイト | Sublime Text - Text Editing, Done Right |
Notepad++は、操作性がメモ帳に似ているのが特徴のWindows専用エディタです。メモ帳のようにシンプルなデザインと機能を備えており、使いやすく軽量なのが特徴です。
エディタに必要な基本機能が備わっており、難しい操作が必要ないので初心者に適しています。無料で使えるのも嬉しいポイントです。コーディングの基本的な機能のみが欲しい場合は、Notepad++の使用を検討しましょう。
名称 | Notepad++(ノートパッドプラスプラス) |
開発年・シェア | 2003年 |
対応言語 | C++/C#/Java/JavaScript/Perl/PHP/Python/Rubyほか多数 |
日本語への対応 | 対応 |
価格 | 無料 |
対応OS | Windows |
公式サイト | Notepad++ |
PyCharmは定番のPyton特化型のIDEで、初心者でも使いやすいのが特徴です。プログラミング言語の定番であるJavaScriptやHTMLなどにも対応しています。Windowsユーザーだけではなく、Macユーザーにもおすすめです。
Community版であれば無料で始められます。リアルタイムのエラー表示やライブラリの管理も可能です。PyCharmだけでPython開発ができます。
名称 | PyCharm(パイチャーム) |
開発年・シェア | 2010年 |
対応言語 | Python/JavaScript/HTML/XHTML/CSS |
日本語への対応 | 日本語化プラグインをインストール |
価格 | Community版:無料 Professional版:個人1年目 11,880円(税抜)ほか |
対応OS | Windows/macOS/Linux |
公式サイト | PyCharm:JetBrainsによるプロ開発者向けPython IDE |
PyScripterはPython言語を主にサポートしています。Pythonに特化したIDEなので、Pythonプログラマにおすすめです。便利なデバッグ機能や、ToDo管理なども使えます。主なデバッグ機能は、トレース機能やステップ実行などです。
ファイルブラウザ機能も使用可能なので、コード探しにも便利です。日本語にも対応しているため、使いやすいでしょう。価格も無料であるため始めやすいのもメリットです。初心者におすすめのIDEだといわれます。
名称 | PyScripter(パイスクリプター) |
開発年・シェア | ― |
対応言語 | Python |
日本語への対応 | 対応 |
価格 | 無料 |
対応OS | Windows |
公式サイト | PyScripter download | SourceForge.net |
AnacondaはPython開発の統合パッケージで、後述するJupyter Notebookも含まれます。データサイエンスに特化しているのが特徴のIDEです。VSCodeやPyCharmも使え、学生の場合無料で始められます。
データ解析に必要なライブラリも揃うのが嬉しいポイントです。Anaconda1つあれば、Python開発に必要な開発環境がすべて整います。日本語には対応していませんが、WindowsユーザーだけではなくMacユーザーも使用可能です。
名称 | Anaconda(アナコンダ) |
開発年・シェア | 2012年・1500万ユーザー以上 |
対応言語 | Python |
日本語への対応 | 不可(個別のエディタは別途) |
価格 | FREE(学生):無料 STARTER(アカデミック):9ドル PRO:25ドル |
対応OS | Windows/macOS/Linux |
公式サイト | Anaconda | The World’s Most Popular Data Science Platform |
Jupyter LabはJupyter Notebookの後継で、ブラウザで使えるエディタです。主にPython用のソフトで、Anacondaで利用できます。データ分析機能があり、機械学習におすすめです。日本語パッケージをインストールすれば日本語でも利用できます。
Widowsだけではなく、Macでも利用できるのがポイントです。ノートブック形式のエディタでありながら、特定の範囲のプログラムに限定すれば実行できます。40以上の言語に対応しており、使いやすいエディタだといえるでしょう。
名称 | Jupyter Lab(ジュピターラボ) |
開発年・シェア | 2018年(Jupyter Notebookは2015年) |
対応言語 | Python/R/Julia/Scalaなど40以上 |
日本語への対応 | 日本語化パッケージをインストール |
価格 | ? |
対応OS | Windows/macOS/Linux |
公式サイト | Project Jupyter | Home |
スキルを活かせる案件が見つかる
希望にあう案件を受け取る容量が軽く扱いやすい、おすすめのエディタは以下の3つです。
それぞれの特徴は前述したとおりです。どれも容量が軽いため扱いやすく、簡単に操作ができるため、初心者に向いています。特に、PyCharmは開発環境として使いやすいでしょう。
スキルを活かせる案件が見つかる
希望にあう案件を受け取る高機能なIDEとして挙げられるのはPyCharmとAnacondaです。Anacondaは複数のエディタを備えているため、自分の使いやすいものを選べます。ただし、2020年から有料になり、企業での利用には制約が設けられているため事前に確認しましょう。
PyCharmとAnacondaはどちらも多くの機能を備えているため、高度な開発を行いたい人に向いています。初心者にとっては複雑な場合があるため、自分のレベルに合わせて選んでください。
スキルを活かせる案件が見つかる
希望にあう案件を受け取るエディタやIDEはそれぞれに特徴があり、多くの種類があります。目的にあったものを選ぶのが重要です。
たとえば、コーディングを効率的に行いたい場合はエディタが向いています。Pythonならではの機械学習・データ分析のライブラリが一体のものが欲しければ、IDEが便利です。
IDEにエディタが含まれるものを選ぶのも手です。それぞれの特徴を正しく理解し、自分に合ったソフトを選びましょう。
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